このような助け合いの精神を発揚させ、災害に対する子供たちの意識を高めなければなりません。三国は地理的に最も近い存在であります。お互いに災難が発生した時に、お互いに助け合う存在でなければならない。このような関係を強化することは非常に重要であります。
中韓両国の若者には、日本の今日のありのままの姿を見ていただきたいと思います。また、日本の若者と一緒に、地域の未来について共に議論できることを願っております。昨年、わたくしは習近平主席とお目にかかりました。習主席は、「先人が植えた木の陰で休みをとれるように」という言葉をおっしゃいました。その言葉のある通り、青少年同士の交流を深めることによって、後世の交流につなげていく必要があると思います。
この観点から、特に防災や環境問題に関する意識啓発が必要だと思います。今後、中国と韓国を始め、アジア太平洋地域の国々を中心として、1000人の青少年を日本に招くことを決定しました。この計画の一環として、中韓、およびアジア太平洋の国々から高校生を日本に招待し、日本で「世界津波の日」高校生サミットを開催します。中国と韓国の若者のみなさんに、11月に日本へ来て「世界津波の日」高校生サミットに参加していただくということを、ここで発表できることを、非常に嬉しく思います。
安倍総理は昨年の日中韓首脳サミットで、今年日本で日中韓若者サミットを開催することを表明いたしました。これは、まさに後世の人々が楽しんでいただくための木を植えるような動きであり、私はこうした動きを何代も後世に繋げて行きたいと考えております。
さて、日中韓3カ国のふれあいの歴史は、古代までさかのぼることができます。私の故郷の和歌山県には、徐福公園という綺麗な公園があります。徐福さんは、秦の始皇帝に仕え、不老不死・不老長寿の薬を探すため、日本においでになり、現在の和歌山県に到着しました。徐福さんは和歌山県新宮市の気候温暖、風光明媚で人情の豊かなところに心を奪われ、そこに残り、土地を開墾し、多くの技術を伝えたと言われております。後になり、江戸時代の初期に徐福の墓が建立され、第二次世界大戦前には、入口に中国風の立派な門が建設されました。古代から現在に続く交流の証として、こうして徐福の名と共に伝えられる公園は、非常によい例だと思います。
© China Radio International.CRI. All Rights Reserved. 16A Shijingshan Road, Beijing, China. 100040 |