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金章洙(キム・ジャンス)大使挨拶

2016-04-29 10:45:23     cri    
 はじめに、韓国の昔からの友人であり、本フォーラムに参加される予定であった日本国際交流センター首席研究員である若宮啓文先生の急逝に、哀悼の意を表したいと存じます。

 尊敬する韓国元首相高建様、中国外務省張業遂次官、中国公共外交協会李肇星会長、中日韓三国協力事務局楊厚蘭事務局長、日本自民党二階俊博総務会長、及び今日本フォーラムに参加されているゲストの皆様、おはようございます。先ほど紹介に預かりました在中国韓国大使でございます。

 はじめに、第一回中日韓公共外交フォーラム及び2016年中日韓協力国際フォーラムが盛大に開催されますことについて、心よりお祝いを申し上げます。本日のフォーラムには中日韓三国の政界・学界・メディアなどの各界の著名な方々及び公共外交の専門家が出席されております。このことは皆様の中日韓外交と相互協力に大きな期待を寄せられていることの表れかと存じます。

 会場の皆様。皆様のご存知のように中日韓は東北アジア乃至アジアの中軸となる三国であり、人口では15.4億人に、GDP規模では16.5億ドルに達しており、同時にこの三国の間の相互依存は、他のどの国家よりも密なものであります。2015年、三国間における人的交流は延べ2370万人に達し、この16年で年平均10%のスピードで成長を遂げております。それと同時に、三国の指導者も定期的会談を行っており、さらに三国協力事務局を設置、投資保障協定を結ぶなど、三国協力の制度化は絶えず発展を続けており、世界の注目を集めております。一方、歴史や領土問題、朝鮮の核問題などの原因により、東北アジアの政治・安全保障領域は深刻な矛盾も抱えており、いわゆる「アジアパラドックス」のしがらみを脱却できない状態も存在しております。

 このような状況下で、3年の空白を経て、去年11月、中日韓指導者会合がソウルで再開されました。本日こうして開催されることとなった第1回中日韓公共外交フォーラムは、そうした中での三国政府の協力の決意を示したものだと思います。私は、三国が努力を積み重ねることにより、このような「アジアパラドックス」は必ず解消されるであろうと確信しています。

 ご来賓の皆様、中国語には「100万あれば家を買う、1000万あれば隣人を買う」という諺があります。このことわざは、高価な家よりも良い隣人が大事だという意味を表現しています。この諺で表現されるように、中日韓三国は、理解し合い、協力し合う隣国となることを目指して、ともに努力しなければなりません。このような努力の重要性は、いくら強調しても足りることはないでしょう。今回の会議で、政治的相互信頼の増進や地域の平和と安定の維持、および三国経済の相互補完、三国の交流促進などの問題を巡って、皆様がともに知恵を寄せ合い、より多くの効果的かつ現実的なアドバイスを生み出し、政策に反映していき、これらの問題の解決に役立てていかれるよう期待しております。本日、我々が第一歩を踏み出したこのフォーラムのますますのご発展を心から祈念しております。また、この発展のために、在中国韓国大使館は最大限のサポートを提供していきたい考えております。

 最後に、このフォーラムの準備に尽力された中国公共外交協会と三国協力事務局の皆様に心から感謝の意を表したいと思います。ありがとうございました。

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