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李肇星会長による開会挨拶

2016-04-29 09:06:30     cri    

 尊敬する中国全国人民代表大会常務委員会元副委員長・許嘉璐様

 尊敬する韓国元首相・高建(コ・ゴン)様

 尊敬する日本自民党総務会長、元経済産業大臣・二階俊博様

 尊敬する張業遂外務次官、木寺昌人大使、金章洙(キム・ジャンス)大使

 ご来賓の皆様、ようこそお越し下さいました!

 非常に残念なことに、若宮啓文氏が昨日北京でご病気の為急逝されました。若宮氏には、これまで本フォーラムの開催の為に多大なご協力を頂いておりました。ここで本フォーラムを代表してご家族の皆様に哀悼の意を表したいと思います。

 この度は、中国公共外交協会と中日韓3カ国協力事務局の共同主催による「第1回中日韓公共外交フォーラム並びに2016年中日韓協力フォーラム」参加の為に、北京にお集まりいただき、誠にありがとうございます。主催側を代表し、ご来場くださった来賓の皆様に、心より歓迎の意を表したいと思います。

 中日韓三国は、共に北東アジア地域に位置する一衣帯水の隣国であり、お互いにとっての永遠の隣人でもあります。地理的に隣り合わせであることは、頻繁な人的往来と交流を生み、数多くの美談が語り継がれてきました。中日の間では、隋唐の時代の遣唐使、日本へ渡った鑑真和上のほか、近代では周恩来や魯迅、郭沫若など、当時の慧眼を持ったインテリらが日本留学しており、また、中韓の間では、唐の時代に中国へ留学し、のちに官吏となった崔致遠や、高麗へ渡った孔紹、韓国独立のために27年にわたり中国各地を転々とした金九氏などがおられました。数千年にわたる交流の歴史は、中日韓3カ国の文化を近しくし、お互いのことを深く理解するための基礎となりました。

 それから時は流れ、三国間の協力も深みと広がりを見せてまいりました。現在、中日韓の人口合計は世界人口の四分の一を占め、経済規模でも世界の五分の一、東アジアの九割を占めるようになり、外貨準備金についても世界の約半分を有するようになっております。三国の協力関係は、今日の世界における最も重要な協力関係の一つとされ、アジア、ひいては全世界の構造と発展に深く影響を与えるものとなっております。

 2008年以来、三国の指導者は前後して、5回にわたる中日韓首脳会談を開いて参りました。しかし、日本政府の右傾化による影響を受け、中日と韓日関係が後退しため、同会談メカニズムは2012年5月に中断。3年後の2015年11月になり、第6回中日韓首脳会談がソウルで再開され、三国の協力と関係発展は新たなチャンスを迎えております。会談では、外交部門主導による「中日韓三国の公共外交フォーラム」に関する協議を奨励・支持することで一致、今回のフォーラムは、昨年の首脳会談で得られた共通認識を形にするものとして、開催されることになりました。

 今回のフォーラムは、「対話の強化と交流の増進、中日韓の協力を新たなステップに引き上げよう」のテーマの下、政治・経済・人文とメディアという三つの分科会を設けています。そのうち、政治分科会は、「政治的相互信頼を深め、地域の平和と安定を守ろう」、経済分科会は「経済の相互補完性を生かし、三国の社会と国民生活に恩恵をもたらそう」、人文メディア分科会は「人材と文化的交流とメディア交流を推進し、理解と友情を深めよう」というテーマを設定しております。本日、フォーラムに出席される面々はいずれも、三国の政治や経済、文化及び人文分野で活躍されている有識者の中でも、影響力をもつ方ばかりです。このような顔ぶれによる思想のぶつかり合いは、必ずや三国の国民たちの相互理解を促進し、友情を深めることに役立ち、三国の公共外交事業の発展を促し、北東アジア地域の将来の平和と発展を支える基礎体力となるであろうと確信しております。

 最後ではございますが、本フォーラムの準備にあたりましては、中国外務省の各部署から、多大な支持と協力を頂くことができました。私は主催側を代表して、心より感謝の意を表したいと存じます。

 ではここで、中国外務省の張業遂次官よりご挨拶を賜ります。

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