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今年から月曜日の2時間目には、「北京暮らし」のシリーズ番組として、中国在住の日本人が北京のお気に入りスポットや物にまつわるエピソードなどを取り上げてご紹介します。10回目は、数多くのゲーム・アニメの主題歌・挿入曲などを手掛けてきた河原嶺旭さんのお気に入りもの、言葉より早く国境を越えた中国将棋に迫ります。
北京では街角や公園、市場などでギャラリーが取り囲む中、将棋を指している年寄りの姿をよく見かけます。歩道橋下の道路脇でも、炎天下にもかかわらず、真剣に将棋を指すお年寄りたちがいます。椅子の上に貼り付けたお手製の板の上に、日本の将棋よりも、ずっと大振りなプラスチック製のコマが置かれています。年寄りたちは、無言のまま、ある一定のテンポで大きな音をたててコマを板に打ち付けます。それを眺めるギャラリーの中に、1人の日本人の青年がいます。その顔には、楽しそうな、愉快そうな、なんとも言えない柔らかい表情が浮かんでいます。中国将棋を「北京のお気に入り」として推薦してくれたのは、160万枚のミリオンヒットとなったAKB48の「風は吹いている」の楽曲をはじめ、数多くのゲーム・アニメの主題歌・挿入曲などを手掛けてきた河原嶺旭さんです。
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