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3月15日 火曜日

2016-03-15 19:57:07     cri    

一時間目 古くからのリスナーの「北京放送切り紙展」今年で11回目。
全人代取材記者白昊のリポート②

担当:王小燕、白昊


 中国では桜前線の北上が始まりました。武漢大学の桜はいつもの年より10日ほど早く開花し、現在見ごろを迎えています。その武漢大学では3月10日から27日にまで桜祭りが開催されています。例年、混雑することなどから不評だった入場券の販売をやめ、今年はインターネットで事前予約すれば無料で入場できることになり、話題になっています。

 また、南の雲南省では「雲南桜花」が満開です。昆明市の圓通山公園では、2月27日-3月31日まで、「第17回桜花節および昆明市圓通桜潮無形文化遺産展」が行われています。雲南桜花はチベット東南部、雲南北西部、福建武夷山に原生している品種。とりわけ八重咲きが良く知られており、開花の時期は2月~3月となっています。幹が高くまで伸び、花びらが鮮やかで大きいことが特徴です。写真(上)は、昆明市にお住まいの桜リポーター・鄧僑明さんが3月7日に圓通山で撮影したもの。

 「平日は4万人、土日となると1日あたり7万人の花見客が公園に押し寄せてきます。激しい混雑で、怖くて気軽に行けないですね」と鄧さんは話しています。

 早くも各地から桜便りが届く中、2016年もCRIの春の企画、「桜リポーター」の募集が始まりました。皆さんからのたくさんの投稿をお待ちしています。応募方法など詳しくはここをご参照ください。

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 今週の番組は、まず、古くからのリスナー・杁本直正さんが開催する「第11回北京放送切り紙展」情報です。

 アマチュア無線が趣味の杁本さんは1984年、無線機のスイッチを入れ偶然、北京放送の番組を耳にしました。この時、北京放送に受信報告書を出してみたところ、「ベリカードだけでなく、赤い紙に小さな女の子の形を切り抜いた切り紙(河北省尉县の職人による工芸品)が同封されてきた。初めて目にしたその細やかさ、美しさに心打たれ、それからは毎日のように放送を聞いては受信報告書を書き、せっせと送り続けた。その返事に送られた切り紙、ペナント、シール、雑誌、受信確認書、お便りなど私の宝物だ。特に、切り紙は素晴らしく、細やかさ、美しさに魅了される」と振り返ります。

 杁本さんはその後、1997年から、地元の公民館などで10回にわたって、北京放送から送られてきた切り紙などを披露する展示会を行ってきました。「中国国際放送局の存在、切り紙の素晴らしさを知っていただき、少しでも日中関係が良い方向へと願っている」と開催に寄せる思いを話してくれます。

 2016年の「第11回北京放送切り紙展」は岐阜県各務原市立中央図書館で3月20日まで行われています。近くにお住まいの方、ぜひ気軽にお立ち寄りください。

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 番組の後半は今年の全人代を現場で取材し続けている白昊記者による代表の提案内容の紹介です。今回は女性や子育てに関心を寄せている山西代表団の郭新志代表からの提案です。

二時間目 北京胡同の「門墩(モンドン)」に惹かれて20年――岩本公夫さんに聞く(上)

担当:王小燕、高橋恵子

 中国では都市開発が進むにつれ、消えていったものがたくさんあります。「門墩(モンドン)」という伝統的家屋の扉に使われる石材もその1つです。

 「門墩(モンドン)」とは、伝統的家屋、特に四合院の表門の脇に置かれ門扉を支える、石材でできた支柱です。伝統的な吉祥模様が彫られ、四合院の住人の地位や、好み、願望をも表しています。この中国の「モンドン」に惚れ込み、20年余りにわたって、調査と研究を行い続けてきた日本人がいます。現在、大阪府高槻市にお住まい、今年79歳になる岩本公夫さんです。

 1994年、57歳の岩本さんは定年まで残り3年の時に、妻と共に決断をしました。忙しい仕事で疲れきった体を休ませ、仕事をやめて、自分のしたいことをやり、のんびり暮らす。

 「年金がもらえるまで後3年。どこか生活コストが安い所はないかと思っていたところ、妻がたまたまテレビで目にしたのが中国を紹介する番組でした。そこで、よしゃっ!中国へ行こう」と北京留学のきっかけを淡々と振り返ります。

 向かったのは北京語言大学。中国語の入門クラスで1年ほど勉強した後、芸術学部に転入して書も学ぼうという計画でした。ところが、ある日訪れた北京の旧市街地「国子監」で、取り壊し工事現場で誰からも相手にされない石の飾り物が転がっていることに気づきました。門墩(モンドン)との最初の出会いでした。

 「1つ1つのモンドンは、かつての主の生き方の物語がしっかり根付いているはずなのに。いざ都市開発が進み、取り壊しが始まると、廃棄物のようにその存在すら気づいてくれない。現場の方に、これは貴重な文化財だから、しっかり保管しておいたほうが良いよと話しましたが、『今は保護しなければならないものがたくさんあるので、とてもモンドンまで手がまわらない。そんな余裕はない』という回答でした。そこで思い出したのは、日本人が和服につけていた根付けのことです。日本人の衣装は着物から洋服に変わったことで、根付けもすっかり忘れ去られてしまいました。しかし西洋の人は、これは美しい工芸品だと言って、たくさん保管し、今では日本国内よりも素晴らしい作品は海外に多く収蔵されています。このままでは、モンドンもやがて根付けと同じ運命をたどるだろう。外国人がその貴重さを訴えたほうが良いかなと思って行動を始めました」

 そこで思いついたのは、まずは現状の調査です。写真を撮り、保存状況を記録する。それ以降、岩本さんは時間があれば、胡同をめぐるようになりました。そして、取り壊しの現場に遺棄され、「持って帰っても良いよ」と許可をもらったモンドンを、岩本さんはせっせと大学まで運びました。

 あまりの熱意に、担当の先生も心打たれ、調査のヒントをくれたり、「授業の出席を気にせず、どうぞあなたのやりたいことに専念してください」と理解を示してくれました。

 北京語言大学は北京の北西部にあり、胡同の多い市街地までは十数キロも離れています。そこで考えたのは、地下鉄+自転車による移動でした。まずは最寄の駅まで地下鉄で向かう。駅を出たところの駐輪場に、事前に買っておいた自転車を駐輪しておき、それに乗って胡同を回りました。異なった駅の出口に3台の自転車を停め、調査の足にしました。

 こうして2年半の調査を経て、北京のモンドン6203組が記録されました。1998年、その調査に基づいた資料集が『北京門墩』というタイトルで、北京語言文化大学出版社から出版されました。

 「今までのモンドン研究書の中で、最も綿密に北京のモンドンを記録したのが岩本さんの本です」

 モンドンに興味がある中国の若者がインターネットに残した書き込みです。

 調査のもう1つの成果は、大学にできた「枕石園」です。岩本さんがせっせと運んできたモンドンに、大学側はそれを専門に陳列する花園を整備し、「枕石園」とつけました。

 今回は昨年末、母校の「Return to China」プロジェクトの招聘で、久しぶりに北京に戻ってきた岩本さんに、この枕石園でインタビューしました。

 ところで、「モンドンの形が四角いか丸いかで、文官の家か武官の家は判断できる」というのが、現在の観光ガイドの定説です。実はこれ、岩本さんが仮説として提示したものです。これについて、「その仮説は後の調査により、事実ではないことが分かりましたが、気づいたらすっかり広まってしまいました」

 誤った説の広まりに対して、岩本さんはこれからどのような行動を起こしたいのか、詳しくは番組をお聞きください。

 【プロフィール】
 岩本公夫(いわもと・きみお)さん

 1937年  広島県福山市の古琴職人の長男として生まれる
 1960年  山口大学経済学部卒業後、マツダ株式会社の大阪販売会社に入社。
 1994年  定年まで残り3年。会社を辞めて、妻と中国留学を決意。
 1995-98年 北京語言大学や陝西師範大学に留学
 1998年  独自の調査に基づく報告書『北京門墩』を北京語言文化大学出版社から出版
 2008年  71歳でパソコンの使い方を学び始める
 現在はその後20年にわたって中国各地で行ってきた調査を土台にした『中国門墩』の出版を準備中

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