笑顔で人民大会堂から出た女性代表ら
開幕を間近に控えた2016年中国両会において、中国はまさに「十三五(第13次五カ年計画:2016-2020年)」に足を踏み入れることになる。中国人にとって小康(ややゆとりのある)社会の全面的建設で勝利を収めるための始まりの年に開催される両会は非常に重要であり、8つの注目点が中国の目標と未来を示している。人民日報が伝えた。
■第13次五カ年計画
「十三五」計画が中国の今後5年間の発展の青写真を明確にした。代表委員は議論を経て、世界に向けて「革新、協調、エコ、開放、共有」という五大発展理念を徹底して実行する意気込みと、その方法を宣言する。
■貧困脱却の難関突破
中国はポイントを押さえた貧困脱却の新コンセプトを提唱しており、これらは取り組みを始動していく上で非常に意義がある。特に「誰をサポートし、誰がサポートし、どのようにサポートするか」という点に着目している。
■供給側の構造改革
「供給側の構造改革の強化に着手する」というのは数ヵ月前に習近平国家主席が初めて掲げている。中国はこの重大革新戦略の指導のもと、「足し算と引き算を同時に行う」という改革で中国の経済構造の改善を図る。現在、中国の各レベルの指導者は十分に理解し、積極的に適応し、リードしていく重要な任務に直面しているため、両会は彼らが交流、議論を進めて、認識を深め、提案を行う重要なプラットフォームとなる。
■「一帯一路」
習近平国家主席が掲げる「一帯一路」は中国外交の重要政策であり、すでにこのルート沿線の60あまりの国と地域の積極的な反応を得ており、今年の両会においてもホットな話題となるだろう。現在までに「一帯一路」は初期段階での収穫を得ており、人々は習主席が掲げる「百花斉放の大きな利益」がさらに実現に近づくことを期待している。
■慈善法の修正
中国の民衆は慈善法が慈善事業の健全な発展をリードし、保障することを期待している。人民代表大会常務委員会はこの草案に対し、2ヶ月前にすでに2回の審議を行っており、一部の重要な修正内容は社会の高い関心を集めている。今回の全国人民代表会議ではさらに修正が進められるのかどうかが人々の注目を集めている。
■司法体制の改革
中国の司法体制改革の大部分の任務は今年と来年の2年間で完成させなければならない。中国政府は国家の安全保障と社会の安定レベルを向上させ、人々に1日も早く改革の「達成感」を享受させることを望んでいる。今回の会議では「両高(最高法院と最高検察院)」からの報告に期待が寄せられている。
■エコ発展
「APECブルー」と「軍事パレードブルー」が中国の民衆のエコ発展に対する思いをさらに掻き立てた。中国政府は「生産、生活、生態の3大措置の統括」を打ち出し、民意に呼応している。両会代表委員は煙霧、汚水等の環境汚染問題の解決を推し進める重責を担っている点をあまねく認識している。
■反腐敗の制度
習主席は2016年の新年の挨拶の中で、「清き水、青き山のような清廉な政治環境の実現に力を注ぐ」としており、ここ3年間の反腐敗闘争において、腐敗する勇気が無い、できない、したくないと思わせるような体制メカニズムの構築に力を注いでいる。今年の両会の雰囲気はまさに民衆が「清き水、青き山」を身近に感じ、確認できるような窓口となるだろう。「人民網日本語版」より
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