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江蘇省の省都・南京は、穏やかな気候と土地が豊かだったことから、古くから養蚕業が盛んで、絹や錦などのシルク製品の都として栄えました。この地に南北朝時代(420-589年)に北方の中原地域から多くの優れた絹織り職人が移住してきたことにより、雲錦と呼ばれる絹織物が誕生しました。その後、元、明、清の3つの王朝(13世紀初~20世紀初)にわたり、雲錦は皇室の御用達品に指定され、皇帝、皇后をはじめとする皇室の衣装などは全て雲錦になりました。高さ4メートルもある「大花楼」と呼ばれる独特な織機、複雑な図案、絹の他に純金や孔雀の羽から作られる糸、吉祥を表すデザイン、これらをまとめ上げる職人の技などが評価され、2009年にユネスコの「世界無形文化遺産」に登録されました。これに先立ち2004年には、南京に雲錦博物館もオープンしています。番組では、この雲錦の魅力をお伝えします。
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