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一時間目 定陵の文化財3000点、60年ぶりに地下に戻る、日本で普及する太極拳

2015-12-08 20:00:57     cri    


 担当:王小燕、白昊

 「旬な話題」では、世界文化遺産に登録されている「明の十三陵」の「定陵」にスポットを当てます。1956年の発掘で出土した文化財3000点が、約60年の歳月を経て再び地下に戻りました。その地下とは、新しい保管庫です。
 国は3000万元(約5.8億円)の資金を拠出して、総面積2435平方メートルの地上1階、地下1階の保管庫を整備。これにより、文化財は一定の温度と湿度の中で保管できるようになりました。ところで、文化財の引っ越し作業には8ヶ月もかかったそうです。
 保管庫が整備された背景は?引越し作業の進め方は?地元紙の報道を取り上げながら紹介していきます。
 ちなみに明の十三陵(みんのじゅうさんりょう)とは、北京市昌平区天寿山にある明代の皇帝、后妃の陵墓群です。成祖永楽帝以後の皇帝13代の皇帝の陵墓があるので、「十三陵」と呼ばれています。13の陵墓のうち、発掘されたのは定陵のみで、内部は地下宮殿として観光客に公開されています。発掘は今から59年前の1956年の出来事でした。この定陵に埋葬されているのは、明代13番目の皇帝(万暦帝)と二人の皇后です。万暦帝は10歳で即位し、572-1620年の48年間も在位し、明代では在位期間が一番長い皇帝です。これは日本では安土・桃山時代から江戸時代の初期にあたります。

 後半の「スペシャル・バスケット」は太極拳の日本での普及の様子をめぐり、孫建明コーチとそのお弟子さんに話を伺いました。北京っ子の孫コーチは幼少のころから武術を習い始め、のちに名門スポーツ大学の武術専攻を卒業。1986年、カンフー映画の役者人生にピリオドを打ち、東京太極拳協会と日中友好協会の招きを受け入れ、日本へ渡りました。その後、約30年、太極拳の日本における普及活動に地道に取り組んできました。

  

 孫コーチによりますと、太極拳は今でこそ日本で大変親しまれ、愛好者の人口は150万人から200万人にも達していますが、30年前は、「太極拳とは何ぞや」と良く知らない人のほうが多かったようです。
 太極拳の日本での普及プロセスや孫建明コーチの指導を通しての日本の市民たちとの触れ合いの様子を合宿先の北京で取材しました。
 ちなみに、孫コーチの「来日30周年」を祝う大型武術交流会が来年2月に東京で行われる予定。国際試合のメダリストである日本人選手に北京や福建などからの名選手も加わって、ステージ上で交流が行われます。 

【リンク】孫建明コーチ来日30周年記念イベント
   
 ― 武術太極拳が結ぶ日中友好と文化交流の絆 ―

 日 時:2016年2月20日(土)
 時 間:昼の部 12:30~14:30  夜の部 17:30~19:30
 会 場:江戸川区総合文化センター 大ホール
     東京都江戸川区中央4-14-1
 TEL:03-3652-1111
 出 演:孫 建明(日本武術太極拳連盟 強化委員会ヘッドコーチ)
     北京武術対選抜チーム(選手・コーチ 10名)
     福建省武術対選抜チーム(選手・コーチ 10名)
     日本武術太極拳連盟強化選手(15名)
     いずれも国内外の大会におけるチャンピオン及びメダリスト
 チケット:ぴあにて一般販売

孫建明さん】プロフィール
 1959年12月、北京生まれ
 10歳から武術の稽古をはじめ、15歳で北京武術隊の選手に抜擢。
 什刹海スポーツ運動学校、北京体育大学での勉強を終え、多くのカンフー映画に出演。
 1986年、東京太極拳協会及び日中友好協会の招きに応じ、太極拳の指導のため東京へ渡る。
 2001年、日本で「東京武術太極拳クラブ」を立ち上げる。
 1994年の広島アジア大会から、武術太極拳日本代表のヘッドコーチを歴任。

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