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姫田光義団長から

2015-09-18 21:37:42     cri    
 戦後、60 数万人の兵士たちがシベリアに抑留されました。その後969 人が中華人民共和国に戦犯として撫順戦犯管理所に収容されました。6年の歳月の間に中国政府の人道主義的な寛大政策で命と生活を保障され、侵略と加害の事実を認め(認罪)、自らの力で「鬼から人間に」変わっていきました。戦犯管理所の職員たちは、自国民に残虐な行為を繰り返してきた戦犯たちに対して、悲しみや憎しみを乗り越え、寛大にやさしく接し、粘り強く導いたのです。戦犯たちは自らの罪を悟り相手側の苦しみに気付き、釈放され帰国した後、太原の戦犯たちと共に「中国帰還者連絡会」を組織しました。

 その後、反戦平和と日中友好のために熱心に証言活動を続けてきましたが、2002 年中帰連は解散、その後継として「撫順の奇蹟を受け継ぐ会」が組織され今日に至っています。

 この中国人の対応と、それに応えて再生した日本人の素晴らしい人間関係を、当時同じ管理所に収容されていたラストエンペラー溥儀が「人類文明史上の奇蹟」と呼び、以後「撫順の奇蹟」として、日中友好の象徴となりました。この加害と被害の間に交わされ、育まれた友情を日中友好の精神として継承していきたいと、これまでに「撫順の奇蹟を受け継ぐ会」「NPO 中帰連平和記念館」「加害と被害の地、撫順・平頂山から未来を考える会」などの皆さんが努力を重ねてきました。再生の大地合唱団は、この人類普遍のテーマである撫順から未来を考える歌を、音楽にのせ、合唱(朗読・踊り)という方法で発信し、普及させていきたいと考えています。

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