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「牡丹」皮日休

2015-04-09 13:45:37     cri    


音声はこちらへhttp://japanese.china.com/chinese/peotry/1666/20140514/76740.html

 花の艶やかさとともに、香りの素晴らしさを詠った詩。

 落尽残红始吐芳   佳名唤作百花王
 竟夸天下无双艳   独占人间第一香

 ざんこうを おとしつくして   はじめてはなをはく  かめい よびて ひゃくかのおうとなす
       残紅を落とし尽くして    始めて   芳を吐く  佳名   喚びて百花の王と作す

きそいほこる  てんかむそうのえん      ひとりしむ じんかん だいいちのかおり
   競い誇る        天下無双の艶     独り占む人間          第一の香り

<現代語訳>
 もろもろの花が散り尽くすのを待って、燃え開く牡丹。その佳き名は百花の王。その艶やかさは天下無双、その香りはこの世で一番。  

<作者>
 皮日休。字だけをみるとなんだか、面白いですね。唐の時代の詩人で、現在の湖北省の人。進士に及第して、朝廷の歴史書の編集をつかさどる役人になります。黄巣の乱では、捕らえられ偽政府の学士となりますが、のちに殺されました。

<コメント>
 詩の中で、百花の王といわれている牡丹ですが、富貴花という異名もあります。確かに、花びらを重ねて大きく開く姿は豪華で優雅です。中国原産のこの花は盛唐以降、李白や白居易など多くの詩人に歌われました。今でも中国の公園でよく見かけます。花の姿ばかりに気をとられていましたが、この詩をみて香りもいい花だということを再確認しました。

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