陝西省といえば、「東に兵馬俑、西に青銅器」。西安の兵馬俑とともに有名なのが、宝鶏の青銅器です。宝鶏市は周奏文化の中心地として、漢代より多くの青銅器が発掘され、青銅器の故郷と呼ばれています。宝鶏市石鼓山にある青銅器博物院は、中国で最大の青銅器を専門とする博物館で、1988年に周代の青銅器を中心として約1万5000点の展示物を収蔵する宝鶏市博物館として開館し、その10年後の1998年に中国初めての青銅器を専門とする博物館として正式に開館しました。2010年に新装オープンし、建物を始めとして展示方法などが一新され、最新の設備を利用しており、とても現代的な印象を受けました。展示される青銅器の多くには文字が刻まれ、銘文の解釈や、書体の変遷などに関する展示もありました。(林)
宝鶏青銅器博物院の外観
「中國」の文字
博物館の代表的な展示物である何尊は、銘文に「中國」の文字が初めて現れたものです。こうした文字資料の多くが宝鶏周辺で発見されています。
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