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<花見スポット>武漢大学、桜栽培の歴史

2015-04-01 15:51:35     cri    

 毎年3月になると、武漢大学は花見の人々でにぎやかになります。現在全国でも名を知られる桜の名所ですが、桜を栽培し始めたのは、中華人民共和国が成立する前の1930年代からだそうです。冬は寒く、夏は暑い気候の武漢市では桜の寿命は20年から30年に過ぎないといわれていますが、1930年代に植えた桜の木はとっくに枯れたはずです。では、武漢大学では桜の栽培はどのような歴史をたどってきたのでしょうか。

 武漢大学で最初に桜を植えられたのは、今からおよそ76年前の1939年です。当時武漢を占領した日本軍は珞珈山のキャンパスに28本の桜を植えましたが、それは1950年代になってほとんど枯れてしまい、今観光客が見るものはその後相次いで植えられたものです。

 1946年、戦争中一時ほかの場所に移転していた武漢大学は元の珞珈山のキャンパスに復帰しました。翌年、生物学部の教授と学生はキャンパスを調べた結果、大学のもっとも古い建物「老斎舎」の三つのアーチ形の門の周辺に合わせて28本の桜が植えてあることが分かり、それを記録しました。

 さらに10年後の1957年に武漢大学では、枯れたものを取り替えて新しい桜を植えました。

 当時から桜は武漢大学の名物として毎年春に人々の目を楽しませてきましたが、規模は今ほど大きいものではなく、学生や周りの住民しか知りませんでした。

 1972年の中国と日本の国交回復を機に、武漢大学で桜の大規模な栽培が始まりました。同じ年、日本は中国に1000本の桜の木を贈呈しましたが、その中の800本余りが北京の公園に、100本が南京の梅園に、残る50本は武漢大学に植えられました。

 これで「老斎舎」にしかなかった桜は、キャンパスのあちこちに広がりました。同時に、大学では桜の繁殖や研究も進み、大学での栽培規模を拡大するとともに、中南財政経済大学や北京玉淵壇公園などに数百本の桜を贈りました。

 2011年までに武漢大学では桜は合わせて1000本を超え、江戸桜、山桜、垂枝桜など10種類以上あります。

 冬休みを終えて大学に戻った学生たちは梅の花、そして桜の開花を楽しむことができます。毎年開花期になりますと、武漢市だけでなく、周りの省や、長江沿線、北京・広州鉄道沿線の街から観光客が押しかけてきます。(Mou)

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