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 中国の花見の歴史、南京林業大学の伊博士に聞く

2015-03-29 18:11:37     cri    

 中国のガーデニング情報を伝えるウェブサイト「中国園林網」がこのほど伝えたところによりますと、中国では野生の桜は60種類を超え、日本の26種をはるかに上回っているということです。南京林業大学の伊賢貴博士が記者の取材に応じた際、中国の桜は山桜と言い、種類が多く、日本の桜に少しも劣らないと語りました。しかし、中国では桜の開発は進まず、わずか7、8種類の種類が開発されているに過ぎません。これに対し、日本では桜の開発を力強く進めていることから、現在の市場でもっとも大きなシェアを占めているのは日本の桜・ソメイヨシノで、世界各地で植えられています。

 南京の多数の景勝地では日本から桜を輸入して栽培していますが、南京林業大学では中国本土の桜を多く植えています。緑っぽい山桜や紅山桜、迎春桜、野生早咲き桜、それに緑色の郁金という桜、御衣黄などがあります。25日にこの大学の桜祭りが始まってから、市民が大勢訪れています。

 桜は普通寿命が長くありませんが、野生の山桜は200年から300年の間生き、日本の桜より長生きします。中国では桜の資源が豊かなものの、日本に先手を取られたのはなぜかに関して、伊賢貴博士は「中国の人々の好き嫌いに関わるからです。中国では個性のある花、例えば、冬の寒さを凌いで咲く梅の花は中国の人々に喜ばれます」としています。伊賢貴博士の紹介では、中国は秦や漢の時代からサクラ属の植物を植え始めましたが、それよりもさくらんぼの開発を重要視し、鑑賞のための桜の開発を大切にしませんでした。その後、桜は日本に伝わり、日本の人々は桜が好きで、平安時代から桜は梅に替わって、日本の国花となったということです。

 中国では実は唐の時代から桜祭りが行われていて、桜の花見は人々の喜ぶレジャーの方法とされていました。詩人・劉禹錫は桜を詠って「桜桃千葉枝、照耀如雪天」(枝という枝に咲く桜の花は、真っ白な雪の日のように輝いている)という句を残しました。(Mou、林)暮らし・経済へ

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