場所：杭州

　春節で大晦日に当たる「年三十」の日には、市内の多くの場所で祝いの花火をあげるのが恒例です。市内の所々で爆竹音が鳴り響き、市内全体が打ち上げ花火に包まれるほどです。ところが2012年頃から、環境や街の清潔さを配慮した声が多くなり、花火や爆竹に対する規制が厳しくなりました。

　2015年の杭州市内では、大晦日の日に当たる「年三十」、元旦の「年初一」、元宵節の「年十五」以外の日に花火や爆竹を禁止する規定が出されています。確かに、環境を意識した正しい判断だとは思いますが、長年爆竹音を聞き慣れている私は少しからず寂しさを感じました。そんな中、夜に銭塘江のほとりで小さく咲く花火に出会い、それを記録しました。規模は昔に比べてかなり小さくなりましたが、春節を祝う気持ちは今も変わらず、街を暖かく包んでいるようです。

「春節の杭州・イメージ」

西湖と浄慈寺