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2月13日 金曜日

2015-02-13 20:09:24     cri    


 1時間目:高橋恵子アナと一緒に紹興を観光①

 紹興市は、浙江省東北地域の中心部に位置し、東を省都の杭州市に、西を寧波市に隣接しています。古都として知られ、"古越"、"会稽山""越州"の地名で歴史上、表舞台に何度も登場しています。また、古くは書道家の王義之、近代は作家の魯迅、中華人民共和国の初代首相である周恩来など多くの偉人賢人を輩出した場所としても知られています。紹興酒の故郷であることも加味すると中国だけでなく広く海外でも知られた都市の1つです。

 紹興市の面積は8256平方キロ、人口は433.3万人。紹興市は約2500年の歴史を持つ町で、「東洋のベネチア」とも称されます。住環境がよいということで国連ハビタット賞を受賞し、2008年には中国の最も幸福を感じる都市ランキングにも入っています。

 紹興の主な観光地は、魯迅故居と記念館、瀋園、鍳湖、東湖、蘭亭、秋謹故居や大禹陵などがあります。紹興が生んだ偉人の一人、王羲之は東晋時代に書聖と称されました。隷書が得意で、楷書、行書、草書の三体を芸術的な書体に完成させたため、書道の革命家とも言われます。その後の書道家にも大きな影響を及ぼし、奈良時代に日本にも伝わりました。王羲之が書いた「蘭亭序」は、中国で最も有名な書道作品であり、これを書いた場所が紹興の蘭亭です。

 王羲之と文人は、かつて、曲水(曲がりくねった小川)の両側に座り、ここに流された酒盃が自分の前で止まったら即興で歌を詠むという宴会を楽しんだと言われています。その時、37首の詩が詠まれ、王羲之が序文を作りました。これが有名な王羲之の代表作「蘭亭序」です。

 日本語部専門家の高橋恵子アナが2014年晩秋に、この紹興を旅しました。今日の1時間目は、恵子アナが現場リポートを交えて、紹興の蘭亭を中心に紹介します。どうぞお聞きください。

 2時間目:高橋恵子アナと一緒に紹興を観光②

 紹興のあたりは春秋時代の越の都でした。郊外の印山には越王陵があります。越の国王の陵墓で、有名な越王勾踐の父・允常の墓と言われていますが、被葬者はいまだに明らかではありません。近隣に、ほかにも3基の大型の陵墓があるようですが、まだ発掘されていません。のどかな農村の雰囲気溢れる茶畑の中にあります。

 紹興料理は江南地方の水郷の特色が色濃く、魚やエビなどの水産物、鶏やアヒルなどの家禽類、それにマメ類・タケノコなどを主な食材とします。食材を煮た汁を活かし、香ばしく柔らかく、油が少なく辛くなく、少し甘めですが日本人好みの味と言えます。新鮮な食材に燻製や塩漬けの食品を加え、一緒に蒸したり煮込んだりすることが多く、紹興酒を多用するため香りも芳醇です。中でも有名なのが「扣肉」(発酵・乾燥させたからし菜の漬物を入れた豚の角煮)で、江南水郷の味を代表するものです。またアヒルやガチョウ、野菜などの味噌漬け、「清湯越鶏」(鶏の清湯スープ)、「酔蝦」(酔っぱらいエビ)なども人気です。

 紹興の有名な料理店は、咸亨酒店と紹興飯店です。ここでは、もちろん紹興酒を堪能できます。咸亨酒店で魯迅の小説にも登場した茴香豆(撮み物)、臭豆腐などを食べながら量り売りの紹興酒を飲めば小説の登場人物の一人になったような気分が味わえます。2時間目は、日本語部の専門家、高橋恵子アナの現場リポートを交えて、印山越王陵や紹興の紹興酒とグルメをご紹介します。(任春生)

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