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紹興市は、浙江省東北地域の中心部に位置し、東を省都の杭州市に、西を寧波市に隣接しています。古都として知られ、"古越"、"会稽山""越州"の地名で歴史上、表舞台に何度も登場しています。また、古くは書道家の王義之、近代は作家の魯迅、中華人民共和国の初代首相である周恩来など多くの偉人賢人を輩出した場所としても知られています。紹興酒の故郷であることも加味すると中国だけでなく広く海外でも知られた都市の1つです。
紹興市の面積は8256平方キロ、人口は433.3万人。紹興市は約2500年の歴史を持つ町で、「東洋のベネチア」とも称されます。住環境がよいということで国連ハビタット賞を受賞し、2008年には中国の最も幸福を感じる都市ランキングにも入っています。
紹興の主な観光地は、魯迅故居と記念館、瀋園、鍳湖、東湖、蘭亭、秋謹故居や大禹陵などがあります。紹興が生んだ偉人の一人、王羲之は東晋時代に書聖と称されました。隷書が得意で、楷書、行書、草書の三体を芸術的な書体に完成させたため、書道の革命家とも言われます。その後の書道家にも大きな影響を及ぼし、奈良時代に日本にも伝わりました。王羲之が書いた「蘭亭序」は、中国で最も有名な書道作品であり、これを書いた場所が紹興の蘭亭です。
王羲之と文人は、かつて、曲水(曲がりくねった小川)の両側に座り、ここに流された酒盃が自分の前で止まったら即興で歌を詠むという宴会を楽しんだと言われています。その時、37首の詩が詠まれ、王羲之が序文を作りました。これが有名な王羲之の代表作「蘭亭序」です。
日本語部専門家の高橋恵子アナが2014年晩秋に、この紹興を旅しました。今日の1時間目は、恵子アナが現場リポートを交えて、紹興の蘭亭を中心に紹介します。どうぞお聞きください。
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