陳博さん、天津市薊県が一番素敵！  

　天津の薊県は長い歴史を持っています。春秋戦国時代からもうすでに存在しており、「漁陽」と昔から呼ばれます。天津市の最北端に位置して、北京、河北省に接しています。北京にも近くて、車で1時間半でも着けます。県内には国家レベルの文化財が1ヵ所、市レベルの文化財が５ヵ所、県レベルの37ヵ所です。

　かつて、薊県は河北省に所属されましたが、1973年に天津市に移籍しました。なぜかというと、薊県には景色が奇麗な山と水、それに清らかなダムがあります。まさに山紫水明といってもいい過ぎではないぐらい、「天津市の裏庭」という存在です。ここで言ったのは「盤山」という山です。水は「漁橋ダム」を指します。天津市内の飲用水として、このダムから提供されています。そして、自然景色だけではなく、文化財もたくさんあります。千年以上の歴史を持っている有名なお寺「独楽寺」もあります。その名前の由来について、唐の時代に安史の乱を起こした反乱軍のリーダー・安録山はここで兵を挙げました。「安録山」は独楽を思い、民との同楽を考えなかったことに由来するともいいます。

　お寺の中に１６メートル以上の大きな仏像がありますので、「大仏寺」という別名もあります。唐の時代に建てられ、遼の時代に建てなおしました。現在、遼の時代のお寺として、中国に3つしかありません。「独楽寺」はその１つです。また、お寺の主な建物としての「観音閣」は中国現存の最も古い木造建築です。

　盤山は漢の時代にも歴史上の記録もあります。清の時代の乾隆帝は特に盤山を気に入り、何と32回も来たことがあるそうです。「前に盤山を知れば、江南地域にもう行かなくてもいいという名句を残しました。そして、今年の夏から盤山の壮大な自然風景をバックに、屋外に設えられた巨大ステージで演出する山水実景ショー「天下情山」を観賞できます。冬になりましたら、スキーを楽しめます。盤山の近いところに大型スキー場があります。

　現地のグルメといえば、一番有名なのは、羊の丸焼きです。盤山近くの民宿に行けば食べられます。ほかには、山椒若葉の天ぷらとか、自然に育った鶏の卵の炒め物とか、自然の食材が使われた料理を味わえます。

　皆さん、天津の薊県に興味があれば、是非、ここにお越しください。