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杭州は浙江省の省都です。面積は約3000キロメートルで、主な観光地は市の中心にある西湖のまわりに点在しています。杭州の歴史は始皇帝の時代から始まります。五代の呉越時代(893〜978年)、南宋時代(1127〜1280年)には都が置かれ、現在も中国六大古都として名を馳せています。
杭州の一番有名な観光スポットは西湖です。これは世界遺産にも登録されています。そのほかの観光名勝地は、西湖の周りにあります。
まずは霊隠寺が有名です。西湖の西側に位置する霊隠山のふもとに位置する名刹です。南北朝時代の326年、インドのお坊さん・慧理によって建てられた寺で、中国禅宗十刹に数えられる有名な寺院です。全盛期は10世紀前後で、この山の中で3000人以上の僧侶が修行をしていたといわれています。岩山に彫り込まれた300体以上の石仏は見ものです。山全体を使ったダイナミックな寺院の存在感には圧倒されてしまいます
次は六和塔です。呉越王の銭俶が、北宋時代(970年前後)に建てた塔です。杭州市の南に流れる川・銭塘江の北岸に位置する月輪山にあるため、塔の上から銭塘江の絶景を楽しむことができます。かつて銭塘江はたびたび氾濫をしたので、これを鎮めるために建てられたものだそうです。
次は雷峰塔です。西湖の南側に位置する杭州のシンボルとしての塔です。建てられたのは春秋時代だそうです。今の塔は近年に復元された建物で、エスカレーターとエレベーターを利用して登ることができます。最上階から西湖全体を見渡せます。
杭州の代表的な名物は、緑茶の龍井茶です。特に3月下旬から5月まで新茶が出回り、市販されます。名料理の代表は、鶏をハスの葉と泥で包んで蒸し焼きにした「叫化鶏(こじきどり)」と、詩人・蘇東坡の名がついた豚の角煮「東坡肉(トンポーロー)」です。杭州に行ったら、これらの名料理を食べなければなりません。
上海から杭州へ行くには、上海の駅(虹橋駅)から出ている高速鉄道(日本の新型新幹線にあたる)が便利です。片道で一番早い場合は50分ほどで到着します。北京から杭州まで高速鉄道に乗っていけば、一番速い場合は、5時間7分かかります。
劉睿さんは杭州の育ちです。この時間では、杭州の有名な観光スポットである西湖、霊隠寺、西泠印社を紹介するほか、地元の有名な料理、叫化鶏(こじきどり)、西湖酢魚のほか、龍井茶もご紹介します。ぜひお聞きください。
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