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一時間目 【チャイナエクスプレス】神宮寺敬さんと民族飯店との半世紀にわたる絆

2014-10-28 22:01:39     cri    

 北京では木々の葉が色づき、秋の気配が深まっています。

  毎年、秋になると、日本の富士山の麓からお客様が北京にお見えになります。北京放送の長年のリスナーで、甲府市にお住まいの神宮寺敬さん(94歳)とそのご家族です。そして、毎回北京の宿泊先は決まって民族飯店です。

 対中国の侵略戦争に通信兵として参加した神宮寺さんが、初めて新中国を訪問することになったのは、1966年、日本語月刊誌『人民中国』社の招きによるものでした。当時、北京での宿泊先は完成して7年目の民族飯店でした。

 民族飯店は天安門の西、目抜き通りの長安街に位置し、新中国10周年記念の10大建築の1つで、周恩来首相が自ら命名したホテルです。改革開放前まで、ここは外国人が宿泊できる数少ないホテルでした。

 話を1966年の民族飯店に戻しましょう。当時、初めて民族飯店に泊まった神宮寺さんは、食事中に、たまたまある場面を目にし、大きな感動を覚えました。その感動は後に神宮寺さんと中国との長いお付き合いの原点の1つになり、半世紀が経とうとしている今になっても少しも薄れることはありません。

 1986年以降、神宮寺家が北京放送日本語アナウンサーの山梨研修のホームステー先になったことをきっかけに、神宮寺ご夫妻は毎年、稲刈りが終わった秋になると、欠かさず北京を訪れます。そして、この間28年に渡って毎回、宿泊先は民族飯店です。

 神宮寺さんにこよなく愛されている民族飯店は、今年で開業55周年を迎えます。今年も夏も終わろうとしている頃、総支配人のザイさんの手元に、日本からファックスが届きました。神宮寺敬さんからのファックスです。

 それを見ると、ザイさんは「毎年、秋の北京で再会することは、私たちの間の美しい約束です。今年もファックスを見て、間もなく神宮寺ご夫妻と再会できると思い、本当に嬉しかった」と顔をほころばせました。

 今回の番組は「スペシャル・バスケット」の拡大版で、半世紀に渡る中国のホテルと日本人のお客さんとの心の通った交流を追ってみます。詳しくはどうぞ番組をお聞きください。

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