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一時間目 (霊岳寺での「雅集」、「中国的建築処世術」講演会)

2014-09-23 21:21:59     cri    

 担当:高橋恵子、王小燕

 「秋分」の日の北京は、朝から小雨が降り続き、最高気温も20度まで下がりました。季節の移り変わりを実感しています。

 今週は「スペシャル・バスケット」2本立てでお送りします。

 前半は先週、北京西郊外の山奥にある古刹「霊岳寺」で開かれた文化人の集い(雅集)の様子を紹介します。「霊岳寺」は日本の奈良時代に相当する、中国唐代の貞観年間に建てられた寺院です。元代を代表する劇作家の「馬致遠」がかつてここに住んで、「枯藤、老樹、昏鴉(かれふじのろうじゅ、くれのからす)」の詞を残した寺院として知られています。これまで半世紀余りの間、遺棄されたままになっていましたが、最近、観光開発が進み、現在は復興工事が進められています。

 一方、文人たちの優雅な集いという意味の「雅集」という言葉は、古くは北宋時代に遡ることができます。現代中国人の生活にとって、忘れ去られて久しいものですが、最近は再び様々な集いの名称に用いられるようになっています。


(上)門頭溝区霊岳寺の山門 (下)霊岳寺境内の本殿前で行われた「雅集」の様子

 今回の「霊岳寺」で開かれた「雅集」は国内外で観光開発を手掛けている実業家、詩人でもある黄怒波さんの呼びかけにより実現さしました。詩人、民族楽器の奏者など約50人が参加し、詩の朗読や古琴などの演奏が行われました。出席した詩人には、中国人のみならず、アメリカ、南アフリカからのゲストもいました。

 これから北京観光の穴場として新たに脚光を浴びるであろう「霊岳寺」とその周辺の様子、そして、今中国社会に蘇りつつある「雅集」の模様について、音声でご案内します。

 後半は先月、北京の建外SOHOにある多目的スペースTAMで開催された、北京の建築物をテーマにした「中国的建築処世術―首都・北京の未来を導く31のクエスチョン」と言うトークイベントでの取材をお送りします。現在、北京を拠点に活躍している日本人建築家の東福大輔さん、北京の大学に留学中の建築評論家の市川絋司さんを始め、来場者にもマイクを向けてみました。奇抜な建物が多いことから、「外国人建築家の実験場」と揶揄もされている北京ですが、建築専門家はどのように観察しているのでしょうか。

 一段と高いレベルを目指して、変化を遂げている中国。その横顔を2本立てでお送りする今週の「スペシャル・バスケット」でなぞってみます。詳しくはどうぞ番組をお聞きください。

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