黄山の峰のひとつに「夢筆生花」と呼ばれる峰があります。ちょうど筆の先のような形をした峰の先に満開の花のような松が生えているものです。この峰には次のような伝説があります。
唐の時代、李白が黄山を訪れました。李白が黄山の美しさに見とれて詩を吟じた声を禅寺の長老が聞きつけ、李白を酒でもてなしました。李白は楽しく飲んでいたのですが、酔っぱらってしまいお礼に詩を書いていた途中、筆を落としてしまいました。筆は地面にささり、気がつくと大きな峰になっており、筆の先は松になっていたというものです。
いまではこの松も枯れてしまい、現在見られる松は偽物だそうです。
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