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一時間目は、湖北省の武漢では、若者がよく行く観光地やレストランについて、武漢出身の北京第二学院の大学生・庄思斉さんに話を伺います。
夏休みに入って、インターンシップで中国国際放送局日本語部に入ってきた学生がいますが、これらの学生は出身が全国各地なので、故郷には、有名な観光名所やグルメがあります。「中国の旅」では、学生をゲストとしてスタジオに迎えます。それぞれの学生に、故郷の有名な観光名所やグルメを紹介し、そしてアピールしてもらいます。8月15日から今月末まで毎週の番組には学生2名が出演し、どちらの故郷がいいかを競います。学生2人、どちらの故郷が一番いいかを、リスナーの皆さんが是非、ご返信やメールで気に入った場所をご記入ください。
武漢の名所旧跡と言えば、江南三大名楼の一つである黄鶴楼、中国で最大の市街地にある湖 東湖、お寺といえば帰元寺、五百羅漢、玉仏で有名です。そして、武漢長江大橋、長江にかけた初の橋で、後は漢口江灘、これは岸に沿った公園です。さらに、武漢は辛亥革命の勃発したところでもありますので、辛亥革命記念館である紅楼も有名です。百年の歴史を持つ江漢路、B級グルメのストリート戸部巷、100年あまりの歴史を持ちながら、近年は桜の名所になってきている武漢大学などです。
武漢といいますと、長江流域というイメージは強いですけど、実はもう一つの漢江が合流していて、その二つの河は武漢を三つに分けられ、漢口、漢陽、武昌、通称「武漢三鎮」といいます。そういうわけで、武漢の人々は水とは切っても切れない関係にあります。今日は水をモチーフに進めたいと思います。
武漢の観光スポットについて、庄思斉さんの勧めの場所は、次の通りです。一つ目のスポットは武漢長江大橋です。長江での初の橋です。昔の人は、たとえば、私が漢口の出身だと、出かけるには長江と漢江が隔てているため、めったに武昌と漢陽には行かないです。交通も不便だし、船で行くのも時間かかるし。もし直接いけたらいいなという願いもあって、国家政策の一つでもありながら、そういう背景で1957年に開通しました。ソ連と仲の良かった時期ですので、ソ連側の専門家を武漢へ招いて協力で設計や建設を行いました。鉄道・道路両用の橋は二層に分かれています。上は道路で、下は鉄道です。後、デザインにも工夫されました。欄干には様々な鳥類と獣類が刻まれています。両側にある木製の板には中国の民間伝説、神話物語などが描かれています。武漢長江大橋記念碑や観覧台は武漢長江大橋のすぐ隣にあります。毛沢東の詩句「1本の橋を南北に架ければ、天険も大道に変わる」がここに刻まれています。橋に立ち、東へ流れている長江を眺めると、武漢三鎮を一望できます。夜になると、大橋から見る武漢の夜景もすばらしいですね。特に祝日の時は、橋上の夜間照明が点灯して、とてもきれいです。
武漢には、いろんな料理があります。軽食には熱幹面、豆皮、米酒、シュウマイ、魚料理も有名で、魚の団子、武昌魚があります。
庄思斉さんの好きな料理はたくさんあり、まずは熱幹面です。この熱幹面はもはや武漢の代名詞のようなものになっています。作り方は結構簡単ですが、面がねばねばならいないように、そのタイミングが非常に重要です。普通は沸かしたお湯に2分間いれて、速やかにすくい上げます。そして、ごま油をかけて、たくあん、ザーサイ、ネギなどのトッピングを載せます。できあがった熱幹面は熱いうちに食べないとくっついちゃうから、武漢の人々はいろんなところで食べていますね。作り上げた熱幹面を店で立ちながら食べちゃう人も、座ってお好みの調味料を入れて甘酒(一種の飲み物)と飲みながらのんびり食べる人も、歩きながら食べている人もいます。この名前のように、汁のない面ですので、簡単にどこか持ってしまいますから。熱幹面は武漢の至るところにあるほどですが、美味しい店だけ行列が出来てしまいます。美味しいものへのこだわり、特に朝ごはんへのこだわりですね。私にとって、熱幹面イコール故郷の味です。家に帰ったら次の朝は必ず熱幹面を食べます。ですから、この一品をぜひとも試してみてください。
武昌魚も庄思斉さんの大好物です。作り方としては蒸し武昌魚が一番です。普通、1キロぐらいのものを主材料とし、ハム、シイタケ、鶏肉スープなど十数種類の材料を用いて蒸します。蒸しあがった魚の上に、赤・緑・黄色の野菜を載せ、見た目が鮮やかです。魚の肉が柔らかく、スープもとてもおいしいです。
武漢独特な都市文化について、庄思斉さんは、次のようにみています。水があるからこそ、橋ができて、船ができて、武漢は港になりました。そしていまでも毎年長江を渡る試合が続いています。港の便利な交通がきっかけに、西洋のものがいっぱい入って、それとともに、自由民主の思想も根付いて、辛亥革命がここで勃発した理由ではないかと思います。新しいものをすぐ取り入れる面もありますが、伝統で庶民的な面もあります。内陸と流れる水が持たされる両面性ではないかなと思います。
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