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二時間目は、山東省の徳州では、若者がよく行く観光地やよく食べる料理や軽食について、山東省徳州市出身の北京第二学院の大学生・谷秋実さんに話を伺います。
夏休みに入って、インターンシップで中国国際放送局日本語部に入ってきた学生がいますが、これらの学生は出身が全国各地なので、故郷には、有名な観光名所やグルメがあります。「中国の旅」では、学生をゲストとしてスタジオに迎えます。それぞれの学生に、故郷の有名な観光名所やグルメを紹介し、そしてアピールしてもらいます。8月15日から今月末まで毎週の番組には学生2名が出演し、どちらの故郷がいいかを競います。学生2人、どちらの故郷が一番いいかを、リスナーの皆さんが是非、ご返信やメールで気に入った場所をご記入ください。
徳州市は山東省の都市で、北京の西南300キロメートルぐらいのところに位置しています。古代の黄河流域の文化である龍山文化の発祥地の一つで、2000年あまりの歴史をもっています。大昔、伝説の王様、禹がいたんです。その時代、黄河が氾濫して、禹は洪水を治めるという重大な任務を担っていました。ちょうど禹の家は徳州市にあって、「3回ほど家の前を通りすぎても家に入らなかった」という永遠の美談が残されています。それに戦国時代,趙の国の武将、西漢時代の政治家の東方朔、同じ時代の儒学家・董中舒、唐の時代の書道家・顔真卿などの有名人も輩出しています。
徳州は別称があって、それは太陽シティーです。なぜかというと、伝説で太陽を射た大昔の英雄・後羿がここで生活していたといわれています。今日、この場所は太陽エネルギーに恵まれているので太陽エネルギーの関連産業が盛んです。ここにある中国ソーラーバレーは世界で一番大きい再生エネルギーの開発、教育などの機能を備えている総合観光地です。
徳州には、京杭大運河の遺跡があります。運河って、みなさんがご存知の煬帝(隋の皇帝)が作った人工の川ではありませんが、元の時代に徳州の運河が京杭大運河の一部となり、重要な輸送手段の一つです。これによって、現地も栄えてきました。徳州は運河の要衝として、遺跡がたくさんあります。代表的には、木造の楼閣・光岳楼です。湖南省の岳陽楼、湖北省の黄鶴楼と並んで、「中国三大名楼」と呼ばれています。そして、宋の時代の鉄の塔と唐の時代のエンジュなどがあります。唐代の書道家顔真卿を記念する「顔真卿書道博物館」もあります。
谷秋実さんの勧めの観光スポットは、まず黄河旧川筋森林公園です。ここには森だけではないですよ。どの季節でも憩いの最高の場所だと思います。春には桃の花、梨の花、あんずの花などの花見ができます。花の海のようなピンク、白い花に囲まれて、まるで「花の子ルンルン」に変身したような最高の気分になれます。夏には遊園地、森、桑の実フェスティバルもあります。その際、来場者の数は毎年2万人に達しています。秋は収穫の季節です。杏、梨、桃などの果物収穫イベントもあって、果物がたくさんあります。遠くにいても果物のにおいがします。本当の秋を味わえる場所です。冬になると、スキー場に変身して、スキーを楽しむことができます。それに、温泉レジャーランドがあり、スキーの後、温泉に入って、癒されます。
徳州のグルメ・特産品に、谷秋実さんがお勧めしたいのは「豆腐脳」と「ロバ肉ハンバーガー」です。「豆腐脳」が徳州でいちばん人気のある朝食です。漢字で見ると豆腐の脳と書き、変な感じがするが、実は簡単に言うとおぼろ豆腐です。これに具を入れ、ごま油、ラー油などをかけて食べる軽食のことです。豆腐はとろとろで、しなやかで、雪のように白いです。その豆腐にたれをかけます。そのたれは、八角、クローブ、生姜、シナモンなどの香辛料で微妙なバランスを調整しながら煮込んだ香いっぱいのたれです。白い豆腐にチョコ色のたれ、そして、ゆで玉子一つ。個人の好みによって、緑の中華パセリ、赤の唐辛子も加えます。「豆腐頭」は、世界最高の朝食だと思います。徳州市民は、4元、5元ぐらい、日本円にすれば90円くらいだけでおなかいっぱいになれますよ。
徳州市にはこういう諺があります。「天には龍の肉、人間世界にはロバの肉」です。ロバ肉は羊肉などの特別なにおいもないし、牛肉より食べやすいし、栄養もたっぷりです。「ロバ肉ハンバーガー」はぎっしりとロバ肉が入った手のひらの大きさの餅(中国焼きパン)のことです。肉が柔らかく、天然の香がして、何個食べても足りないという気がします。値段は、一個は7元から10元ぐらいで、日本円にすれば、200円ぐらいです…
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