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中国侵略戦争に対する現在の日本人の見方

2014-08-15 17:43:35     cri    

 8月15日、日本の中国侵略戦争が終わって69が過ぎました。今の日本人は、あの戦争をどう見ているのでしょうか。中国の新華社通信の記者が日本でインタビューしました。

 「毎年の8月15日は、あなたにとって何を意味していますか?」

 記者のこの質問に対し、中国侵略戦争に参加した旧日本兵の沖松信夫さん(89才)は、このように答えました。

 「多くの日本人にとって、8月15日は2つの意味があります。1つは恥辱の日、日本が戦争で負けたから。でも同時に、日本が軍国主義から民主主義へ生まれ変わった日でもあります」と。

 実は8月15日は、沖松さん自身にとっても新しい誕生日となりました。69年前のこの日、日本の陸軍第六航空軍の特攻隊員だった沖松さんは沖縄での特攻作戦に参加する予定でした。でも、途中利用する予定だった空港が空襲に遭ったため、出発が遅くなりました。出発を待っているときに、昭和天皇が日本の無条件降伏を発表しました。「あ~助かった!」沖松さんは顔には出しませんでしたが、心の中で喜びました。しかし、沖松さんの兄は広島で原爆により亡くなりました。

 戦争による苦痛を実感した沖松さんは戦後、「日中友好8・15の会」に入り、戦争への反省や日中友好事業のために講演などを行っています。

 それでは、日本の若い世代はどうでしょうか。今月6日、広島では平和記念式典が行われましたが、会場の近くにいた大学生の大森さんに「過去の侵略戦争をどう思うか」と聞くと、「歴史認識については、国によって立場も違う。私は中立だ」と答えてくれました。また、安倍政権の集団的自衛権行使の容認についての質問に対し、同じく大学生の佐藤さんは「集団的自衛権の行使によって、日本は、自力救済のできない第三国を助けることができる」と賛同の意を示してくれました。

 これについて、旧日本兵の沖松さんは「国の指導者も国民も、敗戦の本当の原因がわかっていない。アジア諸国に多大な被害を与えた侵略戦争を、日本はなぜ起こしたのか、なぜ負けたのか、多くの人は正しく認識していないし、認識しようともしていない」と指摘しました。そして、沖松さんは「8月15日が自身にとっていったい何を意味しているのか、全ての日本人に考えてほしい」と話していました。

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