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BRICSの未来はさらに素晴らしいものに

2014-07-14 10:04:07     cri    
 BRICSは2001年にゴールドマン・サックスが経済学上の重要な概念として初めて提唱した。2003年のゴールドマン・サックスの報告書は、2050年にはBRICSが世界経済の指導的地位に立つと予言した。現在の事実は、この予測が余りにも控え目であったことを証明している。(文:秦宏・本紙特約論説員、国際問題専門家。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)

 世界全体のGDPに占めるBRICSの割合は12年前の3.5倍に増え、5分の1以上を占めるにいたった。貿易規模は3.2倍に増え、世界全体の6分の1を占めるにいたった。国際通貨基金(IMF)はBRICSのGDPは今年米国と肩を並べると予測している。12年前には米国の27%に過ぎなかった。

 BRICS全体の台頭は世界の発展を力強く促した。今世紀初頭の10年間でBRICSの平均成長率は8%を越えた。これは先進国の平均成長率2.6%を大幅に上回り、世界平均の4.1%も上回っている。世界金融危機発生後、BRICSは見事なパフォーマンスを見せ、世界経済の再生を促す重要なパワーとなった。IMFの統計によると、ここ3年間の世界経済の成長に対するBRICSの貢献率はそれぞれ40%、34%、79%に達した。

 経済力の高まりによって国際的影響力も急速に高まった。BRICSはいずれもG20のメンバーとなった。IMF改革後、BRICSのクオータは重大な問題の採決において拒否権を持つ15%に近づいた。特にBRICS協力体制の確立によって、BRICSは国際問題で行動を協調し、対外的に共同の声を発するための重要なプラットフォームを得た。BRICSはすでに公正で理に適った国際政治・経済の新秩序を確立するうえで軽視できない重要なパワーとなっている。

 しばらく前にBRICSの経済発展・協力過程にいくつかの問題が生じ、国際世論からもBRICSは「色褪せる」のではないか、協力を維持できないのではないかといったネガティブな憶測が多く上がった。だが物事の発展には昔から起伏があるものだ。各段階ごとに成果もあれば、試練もある。ロシアは産業構造が単一的で、市場化の水準が高くない。インドはサービス業に過度に依存し、工業化の水準が高くない。ブラジルと南アフリカは所得分配問題が先鋭化し、天然資源に過度に依存している。中国は国家の発展モデルの重要な転換に直面している。その上BRICSは歴史、文化、発展水準が様々で、利益上の訴えも当然全てが同じとはいかない。このためBRICSが経済発展においていくつかの調整が生じ、協調においていくつかの溝が生じることは避けがたいことであるが、これらは成長過程の悩みに過ぎない。

 世界の潮流は蕩々たるものだ。長期的視点からBRICSを見る時、われわれはBRICSが気運に乗じて生まれた、勢いに乗じて成長するものであり、将来性に疑いの余地はないことを知る。BRICSは国土面積で世界全体の26%、人口で42%を占める。経済構造は実体経済を柱とし、工業化と都市化が勢いよく進行しており、内需の成長は力強い。世界経済の発展においてBRICSが重要な役割を発揮しない理由はない。世界の工場である中国、世界のガソリンスタンドであるロシア、世界のオフィスであるインド、世界の原料基地であるブラジル、アフリカの橋頭堡である南アフリカは補完性が強く、長所を取り入れ短所を補い、有無相通じることをしない理由はない。公正で理に適った国際政治・経済の新秩序の確立がすでに新興国と途上国の一致した訴えとなっているという大きな背景の下、新興国と途上国の一員かつ代表として、BRICSは必ずや協力を強化し、新興国と途上国のために国際社会における一層の発言権と決定権を勝ち取る。

 「BRICSの基調がこの時代の基調だ」。BRICSという概念を初めて提唱したゴールドマン・サックスの元チーフエコノミスト、オニール氏はBRICSの地位と役割についてこう説明した。

 第5回BRICS首脳会議が南アフリカ・ダーバンで盛大に行われている。各国は政治、経済、金融、貿易、発展など各分野で全方位的な協調と実務的協力を繰り広げる。BRICS首脳はアフリカ首脳との対話も行う。BRICSとアフリカという希望に満ちた大陸との協力は日増しに緊密化する。

 BRICSの発展は平和・発展、協力という時代の潮流に沿ったものであり、強大な生命力を持つと言える。BRICSの未来は夢ではなく、現実だ。(編集NA)

 「人民網日本語版」2013年3月27日

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