会員登録

日本の学者、村田忠禧氏「釣魚島は日本が盗み取った」

2014-04-25 19:53:15     cri    
 日本の学者である村田忠禧氏と粟屋憲太郎氏が22日、中国社会科学院近代史研究所で講演を行った。最近の中日関係の緊張をめぐり、釣魚島(日本名・尖閣諸島)、東京裁判、靖国神社など双方が注目する問題や争いの焦点について、北京青年報が両氏にインタビューした。

 両氏は自国を心から愛し、世々代々の友好が中日両国の根本的利益の前提だと考えている。日本右翼勢力の言論と反対に、両氏は共に歴史と事実を尊重する原則に基づき、しっかりとした学術研究を基礎に、釣魚島、東京裁判、靖国神社などの歴史を客観的に見極めている。村田氏は「釣魚島は決して日本固有の領土ではない」と考える日本人学者だ。村田氏は著書で釣魚島がいかにして「日本の領土となった」かを指摘し、中国に対して国際司法裁判所への提訴を提言した。東京裁判研究の第一人者とされる粟屋氏は、東京裁判の判決を受け入れてこそ日本は国際社会に独力で向き合うことができるのであり、靖国神社でA級戦犯を参拝する行為は非難されるべきだと考える。

 村田氏は22日、中国社会科学院近代史研究所で釣魚島をめぐる中日の領土紛争について自らの研究成果を紹介した。2013年6月出版の『日中領土問題の起源』で村田氏は、釣魚島は日本が中日甲午戦争(日清戦争)勃発の機に乗じて盗み取ったと指摘した。

 村田氏は、現在日本は領土紛争の存在を認めない姿勢を続けることで、中国との政府間対話のドアを閉じていると指摘。このため中国に対して、国際司法裁判所に提訴することを提言した。国際司法裁判所が提訴を受理すれば、日本はこれを直視し、回答しなければならないからだ。

 だが、67歳の横浜国立大学教授、村田氏の本職は「毛沢東専門家」であり、毛沢東と毛沢東思想を中心に中国共産党史を研究している。

 村田氏は「現在の日本人は中国、特に現代中国に対する理解が不十分だ。私が様々な研究をするのは、中国に対する認識をしっかりとさせるためであり、釣魚島問題はその1つだ」と語った。村田氏は釣魚島について、かねてより中国の領土との見解を堅持しているために、日本右翼勢力から「中国の代弁者」と呼ばれているが、「私は学者として真実と真理のみを尊重する」と泰然として表明した。

 報告で村田氏は中国語を用い続けた。ゆっくりとした話し方だったが、やりとりには全く影響がなかった。村田氏の中国語は映画で学んだものだ。『李双双』『烈火中永生』『英雄児女』といった、今の中国の若者は知らない映画が、村田氏の中国語の先生だった。

 『毛沢東伝』の日本語への翻訳者である村田氏は「私は毛沢東の打ち出した『実事求是』が最も好きだ。『実事求是』の精神は大変重要だ。研究者としても人としても『実事求是』を追求すべきだ」と語った。「人民網日本語版」

関連ニュース
写真トピックス
コメント
今週の番組
今日熱点
快楽学唱中文歌
特集ダイジェスト
LINKS