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一時間目は、世界遺産に登録された江西省の三清山をご紹介します。
三清山は江西省玉山県と徳興県にまたがっています。主峰の玉京峰は標高1820メートル。晋(265~420年)の時代から、歴代の道家の修行場でした。道家は玉京、玉華、玉虚という三つの峰を神々が住む最高仙境の三清(すなわち玉清、上清、太清)境と考えていました。これが三清山の名前の由来です。
2008年7月、カナダのケベック州で開催されたユネスコ第32回世界遺産委員会で、中国江西省の「三清山」が世界遺産リストに登録され、中国で7番目の世界自然遺産が誕生しました。この委員会は全会一致で三清山を世界遺産と認定し高く評価しました。
花崗岩が形成する独特の石柱群や峰々の稜線の造形、豊富で多彩な植物、遠近の変化に富む景観、刻々と変化する天候、これらが形作る唯一無二の美しい自然美は人々を惹きつけてやみません。また、環境保護の状況も良好なことから、世界遺産にふさわしいとされています。
三清山風景区の総面積は756.6平方キロメートルで、そのうち核心エリアは230平方キロメートルです。南清園、西海岸、三清宮、梯雲嶺、玉京峰、陽光海岸などといった十大景勝地を有する国家重点風景名勝区で、中でももっとも有名な観光スポットは南清園です。
三清山の山岳に見られる珍しい風景は、14億年前の原生代以来3回の海水浸食によって形成されたものです。長い歳月を経て三清山地域では頻繁に激しい造山運動が起こり、断層の広がる山々は上昇し続け、地勢的に巨大な高低差が生じました。また、長期にわたる風化侵食と重力崩壊の作用により、現在の三清山の高くそびえる峰、深く切れ込む峡谷という山岳の風景が生まれたのです……
では、今日の中国の世界遺産めぐり、江西省の三清山をご紹介します。
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