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【二時間目】中国の旅DX・西安の兵馬俑

2013-12-20 18:42:44     cri    


世界遺産めぐり、西安の兵馬俑

 秦の始皇帝は、姓はエイ、名を政といい、紀元前259年に生まれました。22歳で事実上国の管理を始め、中国統一という偉業を成し遂げました。十数年の戦争を経て、紀元前221年に、中国歴史上最初の統一的な多民族中央集権制国家を樹立したのです。

 西安市臨潼区の東、驪山北麓に位置する秦の始皇帝陵は、紀元前246年から紀元前208年にかけて建てられた中国の歴史上最初の皇帝陵園です。その巨大な規模、そして豊富な副葬品は中国の歴代の帝王陵の中でも最高のものです。

 1976年、最初に発見された兵馬俑坑の北側からそれぞれ20メートルと25メートル離れたところで、さらに2つの兵馬俑坑が発見されました。そして発見された順に兵馬俑坑1、2、3号と命名されました。3つの坑の総面積は2万2780平方メートルに及びます。長い間地下に埋もれていたこの軍隊こそ、世界8番目の不思議と称される秦の始皇帝兵馬俑です。1987年、この秦の始皇帝兵馬俑は『世界文化遺産リスト』に登録されました。

 兵馬俑坑とは秦の始皇帝陵園の陪葬坑に過ぎません。20年余りの考古探査を経て、陵園内からは、大きさの異なるさまざまな陪葬坑や古墳が500以上発見されました。中でも比較的重要なのは、銅車馬や馬厩、珍禽異獣、石質鎧甲、そして大型の寝殿と別殿の遺跡などです。史料によれば、この陵墓を建設するために始皇帝が集めた職人は70万人、完成までに38年の歳月を要したということです。

 20世紀、80年代から90年代まで、秦の兵馬俑の研究と発掘に伴って、兵馬俑博物館建設とそれに続く拡張工事が並行して展開されてきました。現在、博物館で見ることができるものはすでに発掘され、きちんと整理された文物もあれば、今なお発掘中、修復中の文物もあります。人々はこうしてより歴史に真実味を感じられるようになり、長い歳月埋蔵されていた文物の特殊な魅力を身近に楽しめるようになったのです。

 博物館の1号坑の展示室に入ると、地下5メートルの深さのところに、人間とほぼ同じ大きさの1000体以上の兵隊が整然と並んでいます。全身が濃い銅色で、高さは180センチから197センチにも及び、ひとつひとつが威風堂々たる雄壮な姿をしています。

 兵馬俑の配列はまず東向き3列の横隊で、1列は70体の武士俑で構成されており、軍陣の前衛部隊です。その後ろに歩兵と戦車からなる38列の縦隊が続き、いずれも約180メートルに及び、軍陣の主要部分となっています。左右両側にはそれぞれ南と北を向いている隊列があり、各隊は約180体の兵士俑で構成されています。西の端には西向きの兵士俑が一列、軍陣の後衛部隊のように並んでいます。兵士俑には、戦袍を着ているものもあれば、鎧兜を身につけているものもあります。手にしている青銅の兵器は、すべて本物です。

 また、本物の馬と同じ大きさの32頭の陶馬は、木製の戦車を曳いています。戦馬は頭をもたげて嘶き、蹄を振り上げ今にも走り出しそうです……

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