一時間目は、旅に関するニュースを深く掘り下げて、その背景などをご紹介します。

　1、観光法施行から1ヵ月で格安ツアー・強制ショッピングが姿消す

　2、韓国免税店、中国人の消費額が韓国人を上回る

　3、中国の観光地、シーズンオフ価格へ

　二時間目は、世界自然遺産に登録された福建省の土楼をご紹介します。

　福建省の南西部山地は、唐代まで越族の流れをくむ人々の主な居住地でした。669年、この地で起こった武装反乱を鎮めるため唐王朝から派遣された兵隊が駐屯するようになったのです。その後、数々の戦乱を経て、漢族の人々は黄河流域の中原地域から南方に続々と移住してきました。彼らはショオ（畲）族やヤオ（瑤）族などこの地の原住民と一緒に住み込み、融合して、次第に現在の客家となったのです。

　長い間、困窮や流浪に耐えてきた客家の人々は、山々が幾重にも重なる交通の不便な山地に定住しました。外敵から身を守るため、山の傾斜に沿って土を突き固めて建築するという中原の方法を踏襲した中国の伝統的な建築、それに、欠かせない「風水」の思想を汲み入れました。更に、山あいの狭い平地でその土地の土や木材、石などの資材を巧みに用いました。そして、集団生活と防御という２つを兼ね備えた、質素で堅固な防御に優れた土製の高層建築・土楼を生み出しました……

　三時間目は、土楼のある福建省竜岩市の地理的な情報、土楼観光地へのアクセス方法などをご紹介します。その後、竜岩市の有名な観光スポット、冠豸山と竜クウ山をご紹介します。さらに、「グルメのコーナー」では、竜岩市の代表的な料理である豆腐餃子、そしてお茶である擂茶をご紹介し、「旅の豆知識のコーナー」では、土楼観光時の宿泊、食事と特産品などについてお伝えします。ぜひお聞きください。（任春生）