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南昌の冬は長いというのがこの冬の印象である。寒かったし、風が強かったし、三月になっても人々が厚着をして、なんだか元気が出そうにない感じがある。特に、せっかく栽培し始めたサボテンも枯れてしまった。春が早く来ると良いな、サボテンも再生ができるかも。冬が嫌い。
本を読んでいた時、偶然に隣の池に数羽の小さい鴨が楽しそうに泳いでいる場面に気がついた、すぐ"春江水暖鸭先知"という中国の詩句を思い出した。意外に気分がよくなった。うん、春が来た。
私は春を見付に行きたい。家の外に出ると、雨が降っていた。春雨の雨足が細かいので、手に触れると、急に見えなくなった。木に新しい芽がいっぱい出て、その芽が雨に濡れて、きらきらして、緑が鮮やかに見える。土も柔らくて、いいにおいを発している。優しくて、暖かい微風が吹いて来て、思わず春を抱き締めたくなる。
春はいつも私たちを元気付けてくれる。
日本では桜が咲くとき、新学期が始まる。みんな未来の夢を持ち、美しい出会いに憧れ、新しい生活の希望が心に広がっている。
春が来ると、農民も忙しくなる。彼らが畑で働いて、収穫期を楽しみにしながら、種を撒いている姿もいい風景になる。疲れても、笑顔が時々現れる。
こういうシーンを想像して、なんか身体が浮き浮きしそうだ。長い間ゆっくりくつろがなかったせいだろうか。大学に入ってからずっと頑張って勉強してきた。言語の習得は簡単なものではないので、興味より根性のほうがもっと重要だ。雪の日でも、雨の日でも、暑い夏の日でも、絶対日本語の勉強を怠けない。どうして私は休みの日でも楽ができないのか。どうして私は自分が好きなことができないのか。どうして私は無味乾燥の生活をずっと我慢しているのか。でも、辛い時、苦しい時、疲れた時、諦めたい時、日本語をペラペラ話せる自分の姿が頭に浮んで、希望にもう一度燃える。
人生もそういうものではないのか、生きていく道は必ずしも平坦ではない。人生にも冬がある。寂しい時、もっと我慢する。挫折した時、もっと頑張り抜く。失望した時、もう一度期待をする。どんな時でも、どんな事でも、いつも自信や希望をもって、簡単に諦めないで自分の夢を実現する。長い冬は必ず終わり、人生にも春が来ると信じている。
冬が来た、春はまだ遠いのか。もし、春はまだとおくても、冷たい土の中で芽吹く瞬間を待っている。
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