今日は、滄洲市からバスで4時間半。北京市の東にある唐山市を訪ねました。唐山市は中国の近代産業の発祥の地と言われ、石炭産業を核に順調な発展を続けてきました。
ところが、1976年に起きた唐山大地震で街は、壊滅的な被害を受けました。
去年東日本大震災で大きな被害を受けた日本。私にとっても、この唐山大地震はとても関心のあるテーマでした。今日訪れたのは中国・唐山地震博物館。その入り口の壁には地震で亡くなった人たちの名前が彫られていました。
そしてその名前の壁は…
こんなにも続いていたのです。
20世紀有数の地震被害を受け、亡くなった方、24万人の長い長い名前の刻まれた壁です。ある日、突然に命も暮らしも奪われなくなった人たち。その亡くなった人達にやるせない思いを抱きながら、生き残り、突然今までの生活のすべてを奪われたもっともっと多くの人たち。それはそのまま、東日本大震災にも当てはまり、その二つの地震の犠牲者が頭の中で重なり合って、言葉にならない思いでした。
博物館の中には救助の様子や、被災者の暮らしの様子、そして復興の過程が
とても、よくわかる工夫された作りでした。
この困難を乗り越え、今の唐山市は人口が700万人余り。何よりも広々とした街の作りや、建物物の配置に、地震に負けない街づくりの思いと熱意が伝わってきました。
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