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6月4日 火曜日

2013-06-04 18:54:11     cri    


一時間目「チャイナ・エクスプレス」 (五嶋みどり、北京交響楽団と共演など)

 担当:王小燕、志摩悦二郎、王穎穎

 中国人の家庭では電化革命がじわじわと進んでいます。最近、国産の丸形ロボット掃除機が千元台もしくはそれ以下に下がり、オンラインショッピングの人気品目の一つとなっています。果たして実際に使ってみての感想は?

 今週の番組です。各地の話題は、日本人バイオリニスト五嶋みどり(中国語表示:宓多里)の北京交響楽団との共演の様子を紹介します。続いては、中国の児童の栄養状態の現状です。なんと、都会ではバランスのとれた栄養摂取状況にある児童が全体の6割にも満たないようです。一方、国の資金提供による貧困地区の乳幼児(6か月~18か月)向けの離乳食パッケージの提供プロジェクトは大きな成果を挙げています。

 後半の【キーワードチャイナ】は、中国の農業が直面している深刻な「白い汚染」の問題を取り上げます。1980年代初頭、日本人技術者の指導の下で中国全土に広まった農業フィルム(「地膜」)は、農業の増産に大きく貢献しました。が、原価低減のため、国家基準が厚さわずか8ミクロンという超薄型のフィルムが中国で主流を占めています。回収率が低い、使い終わると破れてしまう、分解できないため、農地の中に残留してしまう。こうした問題を抱えたフィルムの破片で、土壌の性質が変わり、農作物の芽生え、根付きと成長に悪い影響を与え、農業フィルムが「地膜」から「地魔」になるのではないと恐れられています。果たして現場ではどのような対策が行われているのか。中国国内で沸き起こっている議論をご紹介します。(Yan)

二時間目「CRIインタビュー」(建築家・黒川雅之さん(上))

 聞き手:王小燕

 今週と来週は日本人建築家の黒川雅之氏です。

 黒川雅之氏の初の北京個展となる「素材と身体」が5月5日からこの日曜日(6月9日)まで、北京のおしゃれスポット・三里屯にある「西五芸術センター」で開催中です。中国人キュレーターによる今回の個展には、豊富な実物のほか、文献や資料もふんだんに使われ、氏の代表的なプロダクトや建築作品を紹介しています。すべての陳列品は、見学者が自由に触ったり、手にとってみることができます。

 また、黒川氏の著書『素材と身体性』の中国本土での翻訳、出版事業も順調に進められており、まもなく発刊されます。

 黒川さんが、中国を訪れるようになったのは、十数年前に、上海ガニを食べに行くことがきっかけだったと言います。現在は北京でビジネスの拠点もでき、仕事の上でも頻繁に中国を訪れるようになっています。ビジネスを始める前に、大勢の人から「友達付き合いならいいが、ビジネスとなると要注意だ」と言われた黒川さんですが、中国での活動について、「これまでのところ、極めて楽しくやらせてもらっています」といいます。そして、楽しく仕事できるコツを、「ビジネスを始めた時、ぼくは中国の人が大好きだと決めました。そう決めると、不思議とその気持ちが相手に伝わります」と言います。

 【CRIインタビュー】は、今週は黒川氏と中国との濃厚なお付き合いをはじめ、中国での展示会や講演会を行った時の手ごたえ、そして、建築家の目に映ったいまの中国などをめぐりお話を聞きました。来週は黒川氏のインタビューのほか、黒川氏の作品に惹かれて、今回の北京個展を企画し、今後もたくさんの提携を予定している中国人キュレーターの高大鵬さんに話を聞きます。

 国境や争いを越えて、心の琴線に触れた共鳴がどのようにして生まれてきたのか、2回に分けてのインタビューどうぞお聞きください。(王小燕)

【黒川雅之(くろかわ まさゆき)さん】

 1937年愛知県名古屋市生まれ

 建築家・プロダクトデザイナー(金沢美術工芸大学博士)

 建築設計から工業化建築、プロダクトデザイン、インテリアデザインと広い領域を総合する理論として「物学」を主張して、物学研究会を主宰しています。

 2007年4月には株式会社Kを設立して自分のデザインした作品を中心に製造するプロダクションを開始。

 著書に「八つの日本の美意識」「デザイン曼荼羅」「反対称の物学」等多くのプロダクトデザインを手がけ、多数の賞を受賞。

 主な作品にはN.Y.MoMA、デンバーミュージアム、メトロポリタンミュージアムN.Y.などに数多くの作品が永久コレクションとして所蔵、陳列されています。中国では、2010年に「(もっとも成功したデザイン賞)MOST SUCCESSFUL DESIGN AWARDS 」を受賞。

三時間目 「イロハのチャイナ」(就職説明会に直撃)

 担当:王穎穎、志摩悦二郎、王小燕

 6月、中国の大学生たちが卒業シーズンを迎えます。今年の新卒大学生は史上最多の900万人以上となり、就職氷河期と言われています。3人は市内のある人材市場を訪ねて、就職説明会に直撃しました。ぜひ、最後までお聞きください!

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