兎児爺は月を祭るために作られる泥人形です。今では珍しいものとなっていますが、頭に中国古代の武官の帽子をかぶり、帽子からはウサギの長い耳が突き出しています。右肩には武士の肩当、身に長袍をまとい、官靴を履いて、左手で腰帯を握り、右手に槌を持っています。
北京では今でも兎児爺の泥人形が作られており、その形は金甲紅袍以外にも、虎や麒麟に乗ったもの、蓮花塘上に端坐する形のものなど伝統的な形のものから、何らかの人物を模したものなどもあります。
東岳廟の兎児爺
毎年東岳廟では、中秋節に数百個もの兎児爺を山のように積み上げ、信者たちが持ち帰るという伝統的な習慣があります。家族に一年間の健康と幸運をもたらしてくれるという言い伝えがあります。
吉兎坊
北京吉兎坊は東岳廟に指定された兎児爺像を制作する工房です。
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