2011年の夏、個人で青海省を旅しました。現地で車をレンタルしてのドライブ旅行でした。そして今年7月、今度は取材で再び青海省を訪れました。
今回の取材は、地理に詳しくないため個人旅行では行けなかった所にも行くことができ、神秘的な青海省を深く知ることができました。
チベット仏教は、チベット族の生活、教育、そして民族の繁栄に欠かせない要素であり、人々が最も大切にしているものです。チベット仏教の歴史において重要な地位にあるタ―ル寺は、省都の西寧郊外にあり、毎日観光客で賑わっています。観光客に混じり沢山の信者の姿も見えます。彼らは全ての寺を回り、全ての仏像を拝みます。
タール寺境内
読経の声がたえず聞こえる境内に、突然高原特有のチベットの歌が聞こえてきました。歌声を辿っていくと数人のチベット族の女性が歌っていました。彼女たちは、バンチェン・ラマ10世の故郷、青海省循化県からやってきたそうです。毎年1回、彼女たちは礼拝のためにここを訪れます。チベット族の人たちは、このような形でチベット仏教を誠実に信仰しています。
チベット族のお婆ちゃんと筆者
お寺以外に青海省には、青海湖、ココシリ自然保護区など、観光資源が豊富です。青海省観光局の徐浩副局長にお話を伺いました。
インタビューに答える青海省観光局の徐浩副局長
徐副局長は、「海以外のすべての観光資源がここ青海省にある」と誇らしげに語りました。種類が豊富な以外に質も高いと言います。世界レベルの観光資源が11種類、国家レベルは87種あります。
徐副局長が最も広く知ってほしいと考えているのは、「三江源自然保護区」です。ここは、中華民族の母なる川と言われる揚子江と黄河、そして瀾滄江の源流です。風景は美しく、その生態環境は下流のすべての地方にとって重要です。
三江源
青海省内には美しい山が聳えています。中国の古代神話によく登場し、「万山の祖」とも呼ばれている崑崙山。「東方のスイス」と言われる祁連山です。
崑崙山
祁連山
また徐副局長の紹介によると、青海省は土族とサラ族の唯一の居住地です。チベット族、モンゴル族、回族、トウ族とサラ族など、少数民族の風情も青海省の特色です。
トウ族
サラ族
豊富で抜群に美しい自然と文化は、多くの観光客を引き寄せています。西寧市は「夏の都」と呼ばれ、夏には避暑に沢山の人がやって来ます。観光業が青海省の最も活発な産業となったのは自然な流れでした。サービス業、交通などの発展を牽引しています。省政府はここ数年、観光サービスの完備、現地文化の保護、そして宣伝に力を入れています。ちょうど私たちの滞在中に、日本からの撮影隊が来ていると聞きました。
青海省に訪れる外国人観光客の中で日本からの観光客が最も多いそうです。日本の方々は青海・チベット鉄道、チベット仏教、少数民族の文化に興味を持っているようです。
日本に留学した経験を持つ徐副局長は、より多くの日本人の観光客が青海を訪れてほしいと考えています。
今回私は1年ぶりに青海にやってきました。1年しか経っていないのに道路はよく整備されてていました。またお寺の改修も進んでいました。
青海の人たちは、国内外の観光客を迎えるために観光開発に力を入れています。そして皆さんを心から待っています。
(文責:李軼豪)
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