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40年を振り返って――文化編

2012-07-11 17:15:27     cri    

 文化の交流は、言葉の壁を越え、友好の架け橋をかけることができます。中国と日本の文化交流は国交正常化以降、政府と民間で同時に進められ、様々な形で行われてきました。

 1980年代、日本の人気俳優高倉健さん、山口百恵さん、中野良子さん、栗原小巻さんらが主演した映画やテレビドラマが中国に紹介され、人気を呼びました。中でも、山口百恵さんが主演したテレビドラマ「赤い疑惑」や田中裕子さんが主演したドラマ「おしん」は、中国で最初の日本ドラマのブームを巻き起こしました。特に「おしん」は、最高視聴率80%を記録したこともあります。

 1990年代に入って、「東京ラブストーリー」「101回目のプロポーズ」「ひとつ屋根の下」などのテレビドラマが中国で放送され、再びブームを呼びました。木村拓哉さん、松嶋菜々子さん、鈴木保奈美さんといった日本の人気俳優が、若者を始め中国の多くのファンを魅了しました。

 日本のアニメや漫画も中国に紹介され、「鉄腕アトム」「一休さん」「ドラえもん」「名探偵コナン」「クレヨンしんちゃん」などが子供たちに愛されました。日本のアニメやマンガ、ゲームの人気は今も続いていて、毎年、中国の多くの都市で展示会が開催されています。

 一方、中国の映画や音楽も日本に紹介されるようになり、好評を博しています。中国香港のジョン・ウー監督の作品で、「三国志」を描いた映画「レッドクリフ」のパート1とパート2が2008年と2009年日本で公開され、人気を呼びました。日本での興行収入は中国国内よりも多く、100億円を突破しました。

 2003年には、中国の古楽器を演奏する女性グループ「女子十二楽坊」が日本でアルバムをリリース。計166万枚を売る大ヒットとなり、年末のNHK紅白歌合戦にも出場しました。

 このほか、伝統芸能の分野での交流も活発になりました。日本の歌舞伎、中国の書道や京劇、昆劇などが、それぞれ反響を呼びました。両国の芸術家が国境を越え共演するなど、文化交流で新たな花を咲かせています。

 2002年2月、中国京劇院が日本を訪問し、80日間にわたって各地で84回の公演をしました。観客13万人を動員して、日本で京劇のブームを起こしました。

 国交正常化前の1955年、日本の歌舞伎が中国で初めて公演しました。その後、1979年、2004年、2007年にも中国公演が行われ、いずれも大成功しました。

 2008年3月、日本の有名な歌舞伎役者・坂東玉三郎さんが、京都の南座で、中国の蘇州昆劇院と共に昆劇「牡丹亭」を上演。20回の公演は毎回満員でした。5月には北京でも上演され、こちらも大人気となりました。

 同じ年の7月、中国古代の書道家王羲之の代表作「蘭亭序」を含む、北京故宮博物院所蔵の書の名品65点が東京で展示されました。「蘭亭序」は日本初公開で、当時の福田康夫首相を含む日本各界の人たちが訪れました。

 文化交流は、心の交流にもつながります。互いの文化を感じ取ることによって、中日両国国民の心が通じ合い、友情と相互理解が深まりました。このことは政治、経済の関係促進にもつながるでしょう。

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