春節は一家団欒の時です。大晦日の日に家族全員が揃い、日本の「紅白歌合戦」にあたる「春節聯歓晩会(春節の夕べ)」を見ながら、餃子を食べて過ごします。「餃子」は春節に無くてはならない食べ物です。春節に餃子が食べられるようになったのは、ギョーザの形が馬蹄銀に似ていることから、ギョーザを食べて"富をもたらす"ことを願ったことに由来すると言われています。また、家族の幸運を願って、餃子の餡の中に、コインや飴、落花生などを入れることもあります。
さきほど餃子は春節に欠かせない食べ物だと述べましたが、それは中国北方での話であり、南方ではそうとは限りません。南方では、大晦日に餃子の代わりとして、八宝飯やワンタンが食べられます。八宝飯は甘いもので、中に入れる食材には杏仁、クルミの実、干ブドウなど縁起物の食材、8種類が用いられます。
「所変われば品変わる」といわれるように、広大な中国では、地域によって、飲食文化も大きく異なります。しかし、習慣や文化は多少違えど、新たな一年に対する希望や願いはどの地域にも共通するものでしょう。
© China Radio International.CRI. All Rights Reserved. 16A Shijingshan Road, Beijing, China. 100040 |