日本では大晦日に「除夜の鐘」を鳴らしますが、中国では夜12時になると、爆竹を鳴らします。「除夜の鐘」ならぬ、「除夜の爆竹」と呼ばれ、厄除けの意味が込められています。この習慣は昔話に由来しています。
昔あるところに、「年」と呼ばれている化け物がいました。普段は海の底深くに住んでいるのですが、1年に1度、大晦日の日になると、近くの村に人や家畜などを食べにやってきます。一人の老人がこの「年」を追い払うため、「年」めがけて爆竹を鳴らしました。するとどうでしょう、「年」は驚いて逃げ去ってしまったではありませんか。それからというもの、毎年の大晦日や元日には、必ず爆竹が鳴らされるようになり、化け物「年」は二度と村に訪れることはありませんでした。
これは昔話ですが、やはり大晦日に爆竹を鳴らす習慣には厄を払い、新たな一年に対する希望が託されています。
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