中国人は「守歳」という除夕(日本で言う大晦日)の夜に眠らず新年を迎える習慣があります。中国では漢代以来、旧年から新年へと跨ぐ時刻は午前零時とされてきました。この除夜(除夕の夜)に、家族皆で集まり、「年夜飯(中国の風習で除夕の晩餐)」を食べます。この「年夜飯」は慌てずゆっくり食べることが決まりで、深夜まで食べ続けることさえあります。「年夜飯」を食べ終えると、皆で喋ったり、遊んだりしながら、新年の到来を待ちます。除夕の夜は眠らずに起きた状態で、これまでの一年を見送り、新しい一年を迎えなければなりません。この徹夜の風習は、すべての厄を追い払うという意味や新しい一年の縁起を担ぐという意味があるとされています。史料によりますと、中国の南北朝時代には、すでにこの風習があったということです。