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中国ボランティアシリーズ

2011-11-08 17:19:33     cri    

 国際オンライン劉思恩記者の報道によりますと、中国では、农村部から都市部へ行って働く出稼ぎ労働者が大勢いますが、多くの親たちは子供を「留守児童」にさせないように、都会へ連れて教育を受けさせています。これはいいことですが、しかし、生計を立てることに忙しく、子供の世話ができなくなるのは現状です。子供たちは放課後は宿題をそっちのけにして遊んだり、ネットカフェまで熱中するというケースも少なくありません。このままほって置いてはならないので、南京市秦淮区紅花街居民委員会は「新都市住民」サービスセンターを設け、出稼ぎ労働者の子供たちに無料で学習指導や情報提供などのサービスを提供しているということです。今日の「中国のボランティアシリーズ1』がこの南京秦淮区紅花街居民委員会を取り上げお話します。

 秦淮区は南京市の東南部に位置し、流動人口が多いところです。紅花街が区の最南部にあり、出稼ぎ労働者の多くはこの紅花街に住んでいます、「新城市住民」と呼ばれる人々はこの区の人口の55.88%を占めていますが、その多くは安徽省、四川省と江苏省北部から来た経済的に恵まれていない人たちです。2007年に、秦淮区は紅花街と提携し、管轄地域の特徴に合わせて利用可能な資源を活用し、紅花街に「新城市住民」サービスセンターを設置しました。紅花街に暮らしている「新都市住民」の子供或いは未成年たちに学習指導や、心のケヤ、グリーンネットカフェなどの無料サービスを提供して、「新都市住民」から大きく評価され、我が子のクラブと親しく呼ばれています。

 そのほかに、「新都市住民」サービスセンターには募金コーナーが設けられ、政府や、社会などからの寄付金を集中管理しています。「新都市住民」の子供たちは本人もしくは保護者を通して寄付金を申請することができます。また、センターは子供たちに「サービスカード」を配給し、月一回のヘアカット、自転車の修理、靴の修理などを無料で提供し、グリーンネットカフェ、未成年者の心理ケヤなども。出稼ぎ労働者の子供たちは文化体育センターや、バスケットボール館や卓球館、図書館などを無料で利用できます。

 紅花街委員会の責任者程軍書記は「私たちは「新都市住民」を、調和の取れた社会の建設者と受益者の一員と見て、「新都市住民」サービスセンターを発足させた。出稼ぎ労働者達にここを自分の家のように感じさせている」と語ってくれました。

 「新都市住民」サービスセンターが出来てから、4年経ちましたが、市政府と「新都市住民」を結ぶ素晴らしい架け橋となっています。ここに暮らしをしている「新都市住民」たちは、自分たちが重視され、尊敬されていることを実感させ、また我が家にいるような思いを感じさせています。

 14歳の梁越勇君が安徽省の出身ですが、その両親は南京で麺類の店を経営し、生計を立てています。残念なことに、幼い時越勇君の右手の人差し指が機械で切断されました。その原因で学校にいるときの越勇君は気が小さく、いつも黙りこくっています。「新都市住民」サービスセンターの活動などに参加してから、徐々に心の扉が開かれ多くの友達ができ、性格も明るくなりました。

 この4年間に、「新都市住民」サービスセンターは管轄地域内の500人余りの子供たちを援助し、成果を挙げました。ボランティアのチームが増え、都市住民と「新都市住民」が心をひとつにして、社会建設に勤めています。またお互いに文化や習慣の違いを捨てて、心と心が通い合うようになり、「新都市住民」達がすっかり都市部住民の一人となっています。

 江蘇省共青団副書記沈海斌は「大事なことはより多くのボランティアを、出稼ぎ労働者つまり農民工の子供達を援助する各種活動に参加させること。現在、農民工の子供は非常に多く、変化し続ける社会の中で、これらの人たちはもっともっと多くのボランティアの援助を必要としている。特に体が丈夫でやさしい心を持つ年配の方、それに知識があり元気溌剌として、出稼ぎ労働者の子供達を教える大学生を必要としている」と述べました。

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