「もし神様が夢をかなえてくれたら、あなたの最も実現したい夢は何ですか?」
この質問に対して、12歳の崔有縁ちゃんは「念願カード」で、「自転車がほしい。早く学校に行って、早く家に帰りたい。母の手伝をし、おばあちゃんの世話もしたいから」と書きました。
彼女は4人家族で、おばあさんの体調が悪く、お母さんはうつ病で、お父さんはよその土地でアルバイトをしています。生活環境はクラスで最も悪いほうです。しかし、彼女は学校で、とても楽観的で力強く自信をもった日々を送っています。
遼寧省青年団は今年の3月から、「円夢網(夢をかなえてあげるサイト)」を作り、ネットで「念願カード」というイベントを開催しました。これは「千語千尋」活動の重要な一環です。「千語千尋」の理念は、「千の『一言の夢』、千名のボランティアを探す」です。つまり、「千語」は出稼ぎ農民の子供の実際的な希望で、「千尋」は社会の企業、マスコミ、社会組織、個人などが、「夢をかなえてあげる人」として、出稼ぎ農民の子供たちに夢をかなえてあげます。
董方円さんはこのイベントで、ボランティアの調整役として働いています。実は、彼自身もボランティアの1人です。彼の説明によりますと、イベントがスタートしてから、驚くほど、大勢の人たちがボランティアとして参加してくれました。
彼は、「こんなにも多くのボランティアが今回のイベントに参加してくれるなんて、とても思いませんでした。彼らはたくさんのサービスを提供してくれました。たとえば、子供の見送りとか、出迎えなど、しかも全部自費です。そして、出稼ぎ農民の数も少なくありません。彼らはこれらの子供の両親代わりとして、自分の出来る限りのことをやってくれました」と述べました。
史明さんもボランティアの1人です。今年の夏休みに、ご主人と一緒にこの「念願カード」イベントに参加しました。彼女は、「公益活動は金持ちや実力者の仕事だと、以前は思っていました。しかし、今回のイベントで、多くのボランティアと交流して、彼らが普通の人たちだということを知りました。しかも、学生やアルバイトの人もいます。子供たちの夢は実はとても小さくて、普通の人だったらすぐにかなえてあげることが出来ます。子供たちに夢をかなえてあげる度に、ボランティアとして、とても幸せで誇りも感じられます」と語りました。
懶洋洋(ネットユーザー)さんは遼寧省交通放送の番組を通じてこのイベントに参加しました。彼は、「夢をかなえる活動に参加できて、光栄です。このイベントは意味深いですね。子供の夢はそんなにも単純で、感動しました。あるカードでは、『絵筆がほしい』と書いてありました。このカードを見てから、自分の心が痛くなりました。私たちはできます!子供の願いはそう多くない。私たちはこれらの子供に感謝すべきです。彼らがいるからこそ、自分の愛をあげるチャンスがあるのです」と語ってくれました。
「千語千尋」活動は2011年3月に始まり、これまで、遼寧省各地で、35569人がこの活動に参加しました。そして、出稼ぎ農民の子供たちに累計42万時間のサービスを提供し、202万人民元相当の物品を寄贈しました。(オウギ)
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