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「中国ボランティアシリーズ4」村の教師、沈萍

2011-11-08 17:06:45     cri    

 夏は子どもたちにとって楽しい夏休みに入る時期ですが、ある日の午後、高里庄村から朗らかな読書をする声が聞こえてきました。この音に誘われ、歩いていくとある「教室」にたどりつきました。教室では20人あまりの学生たちが先生の指導のもとで、テキストを読んでいます。この先生こそ、高里庄村の幹部であり、大学を卒業したばかりの24歳の沈萍さんです。村民たちは沈さんのことを「小沈支書」(「支書」とは中国共産党支部書記の略称のことです。)と呼びます。

 高里庄村は江蘇省興化市の陳堡鎮に属しています。中国の多くの村と同様に、この村の数多くの子どもたちは親たちが出稼ぎのために家を出て行ってしまうため、幼いころから両親と離れ、お爺さん、お婆さんとともに村で生活しています。一年たっても両親に会えず、長距離電話の声や仕送りのサインの字に父親と母親の存在を感じています。この子どもたちのようにふるさとで親の帰りを待つこどもたちを留守児童と呼びます。

 調査によりますと、現在、中国の農村部の留守児童の数は5800万人を超えています。そのうち、約57%の留守児童は父親か母親のいずれかが出稼ぎに出て残りの43%は両親ともに出稼ぎで家を離れています。留守児童のうち80%が祖父母に育てられ、13%の子どもは親戚や友人に預けられ、7%は保護者が確定していない状態です。高里庄村の30名の留守児童の親たちは年に一度帰るのがやっとで中には2、3年に一度しか帰ってこられない人もいます。

 子どもたちは親と過ごす時間が短く、祖父母が教育していますが、世代のギャップがあります。また、健全な家庭の愛情が足りず、学習と生活、そして心理面にマイナス影響が出ています。脆弱、敏感、孤独感、自信不足の傾向にあります。これらの現実的な問題は社会各方面から注目され、多くの人が留守児童のために努力しています。村の教師、沈萍さんもそのうちの1人です。

 沈萍さんは2009年大学英語学部を卒業後、大都市にとどまらず、高里庄村の幹部になりました。2010年から本職の仕事以外に留守児童のために活動し始めました。彼女は夏休みに子どもたちに英語を教えることにしたのです。

 現在、英語を学んでいるのは25人です。毎日午後2時半から5時半までグループにわかれ文化知識を学び、総合的な素質を向上させています。沈萍さんは知識が運命を変えると信じ、教育を続けることに希望があるといいます。夏休みに無料の英語学習をすることによって、子どもたちに知識を身につけさせるだけではなく、夏休み中の子どもたちの安全を保障しています。

 英語の授業で知識を身につけるほか、イギリスの風土と人について教え、彼らの視野を広げています。また、親たちの苦労を子どもたちに教え、理解を促しています。14歳の周文婷さんは今年中学3年生になりました。両親はともに出稼ぎに出て祖父と一緒に生活しています。沈さんの授業に出席するようになってから、家族はあまり彼女のことを心配しなくなりました。周さんは、「授業でたくさんの知識を学びました。それから両親のことも理解できます。今はおじいさんを助け、できることをしようと思います」と語りました。

 沈さんの努力で高里庄村の留守児童の生活は変わりました。出稼ぎに出た両親からの感謝の電話も絶えません

 子どもの顔には笑顔が浮かび沈さんは自分のやっていることに価値があることを知ります。彼女の行動は村民からも認められています。2010年11月に行われた党支部委員会と村民委員会の選挙では副書記に当選し、また85%の村民の支持を得て村委員会の主任に就任しました。彼女は本当の意味でこの村の人となったのです。

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