会員登録

第1回ドッキング、400以上の故障パターンを克服

2011-10-31 16:33:20     cri    

 「神舟8号」宇宙船と「天宮1号」無人宇宙モジュールの初めてのランデブー・ドッキングに至る過程では、これまでにない一連の課題に直面することになりました。これらの課題はドッキング自身の難しさだけでなく、その課題にいかに対応し処理するかについて極めて厳しく求められています。具体的に、その難点とリスクは以下の4つに集約されます。

 第一、ランデブー・ドッキングには複数の宇宙船の協同的飛行、精度の高い遠距離導引、軌道上ドッキング組み立てなど、一連の技術を把握しなければなりません。飛行制御の技術が非常に難しく、これまでに行った任務に比べて、有人宇宙ステーションでは、技術面での要求が一層高く、リスクも一層大きいということです。

 第二、飛行制御の精度が一層高いこと。初めてのドッキング実験で、1日の中に5回から6回の軌道修正をしなければなりません。その過程は非常に複雑で、リスクも非常に大きく、従って制御の精度が一層厳しく要求されています。

 第三、ドッキングの故障パターンは複雑である上、応急コントロールは更に複雑になります。これは応急操作のリアル・タイム性、信頼性に対しての一つの試練だといえます。今回のドッキングにおける故障パターンは400種余りに達しています。ドッキング過程に直接に関わる一部の故障パターンは故障発生の具体的な時間帯によってそれなりの対応措置を講じなければなりません。

 また、応急対策の決定時間は短く、難度も高いのです。「神舟8号」と「天宮1号」との距離が5キロの時、400メートルの時、140メートルの時、30メートルの時、それぞれ約2分から4分の停止を行います。地上ではこの停止時間内にドッキングの継続かどうかについてテストを行わなければなりません。

 さらに、2つの宇宙船の距離は近いので、ぶつかるリスクも高くなります。地上ですばやい応急対策を決定をして、衝突を避けるためのコントロールをしなければなりません。

 第四、今回のドッキングで、衛星、宇宙船などにデータ中継や観測・制御サービスの提供を担当する「中継衛星」が初めて参加します。これには空中、地上、海上のそれぞれの基地の協同モデルを構築する必要があります。陸上と海上の観測・制御網の任務を確保する中で、今回のドッキングには、中継衛星システムの高いカバー率という優勢を十分に発揮しなければなりません。

 「神舟8号」と「天宮1号」が同時に軌道をまわって飛行するので、その姿勢、位置、状態も相互に影響しあっています。したがって、その調整と指揮、遠隔操作、軌道コントロール、及び応急対処などの面で、この2つの宇宙船の状態を十分に考慮し、協調的制御の能力を持たなければなりません。

 ランデブー・ドッキングは世界が認める有人宇宙プロジェクトの基本的な技術です。外国での有人宇宙開発活動の早い時期に、宇宙船のドッキング過程での、失敗の例がありました。たとえば、ロシアの無人宇宙輸送船「プログレスM34」と「ミール」号宇宙ステーションがドッキングする過程で衝突した事故がありました。

関連ニュース
写真トピックス
コメント
今週の番組
今日熱点
快楽学唱中文歌
特集ダイジェスト
LINKS