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吉林省の旅 リポートNo.2

2011-09-07 20:27:09     cri    

 本日2日目は、北東アジア博覧会の開幕式からスタートです。

 博覧会の開催にふさわしい秋晴れでした。「博覧会」といっても、開催前後または開催期間中には、さまざまなフォーラム、投資説明会、文化・スポーツ交流イベントが行われます。記者に配られた「博覧会ガイド」には、日付ごとに開催されるイベント一覧が掲載されています。


 博覧会参加国の旗が飾られた会場の天井

 大企業から中小企業、そして中国国内の各省と海外から技術、製品が集まっています。どの視点から見るかによって、目指すべきものが変わると思いますが、私はやはり日本の出展の様子が気になり、さっそく会場に足を運びました。グローバル企業の中国進出はめざましく、今はそれほどめずらしくはありませんが、目についたのは日本の地方自治体のブースでした。「がんばろう!日本」という文字が目に飛び込んできました。鳥取県、秋田県、宮城県、そしてわが故郷、岩手県のブースです。宮城県、岩手県ともに震災被害が深刻な地域であり、復興に励む日々を送っています。お話をうかがったところ、岩手県の責任者の方は、「こんな時だからこそ、出展しました」と力のこもった声で答えてくださいました。岩手県のブースを見て、「もう、大丈夫なの」と声をかける中国人参観者もいました。


日本関連のブースには桜のマークと「がんばろう」の文字が。


岩手県のブース。 様々な中国語の資料を用意し、特産品をアピール。

 この北東アジア博覧会は、地方自治体にとってアピールのチャンスとなっているようです。中国の方々は日本の製品に非常に高い関心を持っています。今後、ますます多くの企業、自治体、関連機構がこの博覧会を利用し、広く日本の「良い物」を中国の人にアピールしてほしいと思います。


中小企業スースの中のお店。店舗を持たず年中、展覧会への出展だけを行っているそう。


台湾館も多くの一般客でにぎわう。特に海鮮が人気。ここはワカメの販売店。

 そして午後は長影集団の取材です。中国映画のゆりかごと呼ばれる映画会社です。この会社も昨日の吉林歌舞団と同様に改革に成功した会社です。中国は発展に伴い、これまでの方法が通用しなくなり、新しい道の模索を迫られています。いち早くこの道を探し出した企業、グループは今、成功を手にしています。取材は長影集団が建設して映画テーマパーク「長影世紀城」で行われました。園内は、これまで製作された映画のキャラクターや、ストーリーをモチーフにしてデザインされています。中国は市場も国内で十分利益が出るため、映画製作される本数に比べ、海外で上映される作品はあまり多くはありません。そして日本にいると、映画は数多くある中の娯楽の1つであり、とりたてて特別ではありません。しかし、中国の農村地帯では映画という娯楽が大きな意味を持っています。そのため長影集団は、農村を題材にした映画製作に力を入れています。また今年は辛亥革命100周年を記念し、『辛亥革命』を製作し今月公開される予定だそうです。


映画テーマパーク、長影世紀城

 テーマパークは時代のニーズに応えるべく、次々と新しい設備やアトラクションを導入しています。流行ばかりを追うことを推進するわけではありませんが、ここに住む子どもたちにとって与えられるものはとても大きいと感じました。都市間の格差が大きい中国では、生まれた場所によって経験することが大きく異なります。このテーマパークの存在が、将来を担う子どもたちに喜びや楽しみを与え、想像力を育てる役目を果たしてくれるといいなと思います。

 そして映画はやはり夢や希望をくれるものであってほしいです。(吉野綾子)

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