開けましておめでとうございます! 6日間連続スペシャル<CRIからのハッピーニューイヤー>、『イキイキ中国』バージョンでは、万博の余韻がまだまだ続く中、「万博の思い出」と題して、様々な印象深いシーンを振り返ります。ポスト万博の中国では、奇跡、伝説、驚きなど、まだまだ続きそうですね。
上海万博と若者。中日のういういしい力は、わたしたちに予想以上の希望を見せてくれました。上海万博ではかなりの数のイベントが行われましたが、中でも忘れられなかったのは、高校生の力で開催された、このイベントです。
ティーンズロックイン上海は、中国と日本の高校生たちの音楽交流イベントです。茨城県日中友好協会と上海市人民対外友好協会の共催で行われました。企画、運営、当日の進行、これら全て高校生たちが行ったということで、特別なイベントでした。炎天下の中で、おそろいの赤いシャツを着た若いスタッフたちが走りまわってました。日本から5つのロックバンド、中国からも同様に5バンドが参加して演奏を行うロックフェスでした。
もともと、日本の茨城県ひたちなか市で行われていたもので、メンバー全員が現役高校生のアマチュアバンドが演奏する全国高校生アマチュアバンド選手権なんですね。それが、今回海外へ飛び出しました。でも実は内容は少々異なります。コンテスト形式ではなく、演奏による音楽交流でした。さらに中国の参加バンドは若者でしたが10代に限られなかったんです。
今回は企画、運営に若い力を投入するという企画になったのです。スタッフとして働く高校生たちは、誰が日本人で誰が中国人なのか、わからないほど、一つとなって会を盛り上げていました。休憩の合間に互いにメールアドレスを交換したり、一緒に写真をとったりして本当に仲が良かった!
このような交流があることを、日本の方がどれだけご存知かはわかりませんが、企画者の方にお話をうかがったところ、実は一番大変だったのは資金集めだったそうです。ここだけは大人たちが奔走したようです。本当に意義のある事業はどんどん支援してほしいですね。若者が意欲をもやせるように。
実際に、万博のために初めて中国をおとずれた若者がとっても多かったと思います。それまで中国に興味がなかった人ももちろんいたと思います。でも実際に訪れてみて一様にその発展ぶりに驚きますよね。とくに若者には、しがらみや難しい問題にも影響されることなく「わたしたちと同じことを感じる人がいる」と心を開けます。
やはりネット時代ですね。若者たちは今や、世界の情報を手に入れることができます。若者文化に国境なし、というところでしょうか。政治的な問題、経済的な問題、いろんな立場がありますが、国境を越えた若者文化の共有、一体感は、現代になってはじめてでてきた現象です。将来を担う若者がこうした価値観をもってくれるというのは本当に大きな力になります。
万博がきっかけで、若い人たちが希望や憧れを感じてくれたとしたら、われわれ報道陣としても、がんばった甲斐があります。万博は終わって、大きな交流の場を失いましたが、きっとこの若い力が推進力となって、またほかの場をつくっていくと思います。(「CRIからのハッピーニューイヤー」~「万博の思い出」)
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