1992年6月、環境と開発に関する国際連合会議（UNCED）がブラジルのリオデジャネイロで開催されました。この会議は空前のスケールで開かれ、170以上の国からの代表と100以上の国家元首或いは政府の首脳が参加しました。

　一ヵ月前に採択された『気候変動に関する国際連合枠組条約』（UNFCCC）は全世界の排出削減の交渉に向けての手筈は整えましたが、先進国が提供すべき資金援助と技術移転については合意に達しませんでした。会議の議長である当時のブラジルのコロール大統領は、今回の会議は「種まきの任務」を達成したが、豊作を獲得したいのであれば、努力と貢献が必要だと述べました。