鑑真法師は中国の唐時代の高僧で、中日友好交流の偉大なる先駆者です。「鑑真大和上坐像揚州へ里帰り」イベントの一つ、「揚州論壇」が11月27日に行われ、中国前国務委員であり、中日友好協会名誉顧問でもある、第5回中日友好21世紀委員会の唐家璇首席委員が出席しました。
唐委員は、『鑑真大和上と中日友好』と題した演説を行いました。
演説では、「鑑真精神」の内容がまとめられ、「中日両国は積極的に、鑑真精神を受け継ぎ、大いに発揚すべきである。そして、勇気、気力、胆力、識見を持ち、引き続き中日友好事業を推進し、両国人民のより大きな幸福を求めるべきだ」とし、さらに「まず、第一に、このような時期だからこそ、中日友好の信念を堅持すべきである。第二に、中日戦略パートナー関係の未来を信じなければならない。第三に、力を尽くして、両国人民の友好を推進すべきである。第四に、違いを尊重しながら共通点を探るべきである。第五に、相手の良い部分を認めて、お互いに学び、一緒に発展を求めなければならない。」と現在の中日関係に対する考えを述べました。そして「鑑真法師の旅は中日友好史上の仏教伝播の旅、文化の旅、友誼の旅である。彼は困難を恐れず、命さえ捨ててもいいという覚悟で、中国の仏教と文化を日本に伝えた。日本の文化と社会の発展を推進させ、中日友好の雄大な詩を作った」と語り、鑑真法師の功績を称えました。
また唐委員は、「皆さんがご存知のように、今、中日関係は困難に遭い、われわれの期待しない情況が現れている。両国指導者は横浜で会談し、両国の関係を修復するために努力している。いくら時代が変わっても、中日友好のテーマは変わらず、鑑真精神も変わらない。中国は昔から中日関係を重視してきた。今後も、中日友好の協力政策を実行し続けていきたい。新たな時代に、われわれは鑑真精神を発揮し、中日両国の末永い友好のため、両国の次の世代のため、世界平和のために努力しなければならない」と述べました。(取材:オウギ 写真:王衆一『人民中国』)
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