開幕式の様子
中日両国の協力によって企画された「鑑真大和上坐像揚州へ里帰り」の開幕式が11月26日、揚州の鑑真図書館で行われました。
1250年前、鑑真大和上は日本の遣唐使の招きに応じて、さまざまな困難を乗り越え、日本に渡りました。その後唐の時代の文化などを日本に伝えました。
1980年、日本の奈良市にある唐招提寺鑑真像が揚州へ里帰りしました。これは30年ぶり、2回目の「里帰り」です。東大寺の鑑真坐像は267年の歴史を持ち、重要文化財に指定されています。
第二回鑑真精神フォーラム
揚州市の王燕文書記は、「今回のイベントは仏教界の縁を結んだもので、中日友好交流の証でもある。鑑真法師の精神は私たちの心に深く刻み込まれている。揚州は鑑真法師の故郷である。揚州の市民はこの1000年を越える中日の気持ちと縁をとても大切にしている」と述べました。
奈良市からは、100人以上の大規模な訪問団が、揚州へ来ました。奈良県の荒井正吾知事は、「われわれは、鑑真大和上坐像里帰りのイベントのために、さまざまな困難を克服した。しかし、1250年前の鑑真大和上が乗り越えた困難に比べれば、小さいものだ」と語りました。また、中国語で奈良時代の高僧の詩句『山河異域、日月同天(山河の風物はそれぞれ異なるが、歳月は同じ天の下、 移りすぎる)』を披露しました。この詩句は元々長安と京都の関係を表現していますが、今回のイベントにとてもふさわしい詩です。
中国対外友好協会の井頓泉会長は、「38年来、中日の間はいろいろなことを経験したが、ずっと発展し続けている。鑑真大和上はもし現在の楊州、現在の中国と日本を見えれば、きっと喜んで安心することだろう。歴史から経験を学び、動力を汲み取って、中日関係がますます進められると信じている」と述べました。(取材:オウギ)
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