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茶園

2010-10-12 14:10:55     cri    

  

 六堡鎮、人口は2万5000人、北回帰線のすぐ北側に位置します。年平均気温21.2℃、年間降雨量1500ミリ。大桂山脈が延びる地域にあるため、標高1000-1500メートルの場所が多く、茶の樹は、村から3キロから10キロ離れた山の麓や谷間にあります。そうした場所は日照時間が短く、一年中霧がかかっているため、茶葉の成長には最適だといいます。

 翌日、早速、茂聖会社の関係者に同社の茶園に案内してもらいました。

 梧州市内から車で2時間、車窓に映る景色には、緑がどんどん増え、やがて山が見えるようになり、道もいつの間にか狭い山道に変わりました。六堡鎮は山に入ったところにあります。茶園へ行くにはさらに奥へ行かなければなりませんが、私たちが乗ってきた車はもう入れません。かなり細い山道になるからです。そこで、小型ジープに乗り換えて、凸凹の道を30分揺れられて、ようやく茶園にたどり着きました。

  

 茶園は山々の間の緩やかに広がった場所にありました。山の奥にもこんなに広々とした空間があるんだと、一瞬、桃源郷という言葉が脳裏に浮かんで、どきどきしてきました。緑の波が延々と連なっています。しかし、これまで見た一面に広がる低い茶の樹ばかりの茶園とは違って、ここの茶園は所々に高い木が立っています。カンランの木で、茶の木に陰を作っているということです。

 季節は初秋の頃、春から夏にかけて摘まれ続けてきた茶の樹のてっぺんには、茶の芽が摘まれて残った茎が目立ちます。そんな中で、新芽が依然として勢いよく頭をのぞかせています。

  

 向かい側に、茶を摘んでいる女性たちの姿が見えました。10人ほどで、笠をかぶりお喋りしながら茶を摘んでいました。近づいてみると、意外なことに若い人はいなくて、50歳以上の人ばかりでした。標準語を話せる60歳の廖さんに声を掛けてみました。「茶摘みの作業はわりと楽だから、年寄りが多い。息子2人がいて、孫も2人。茶摘みは朝9時ぐらいから午後5時ぐらいまでやっている。みんな歩いて来るんだ。遠くに住んでいる人は2時間も歩いてくる。最年長者は75歳だ」といいます。75歳だと言われたお婆ちゃんが照れくさそうに顔を隠すようにしました。

  

 ちょうどお昼休みの時間になったので、みんなの列の後ろについて、茶畑の上の休憩場所に戻りました。私の前を歩いていた75歳のお婆ちゃんは実に足取りが軽く、ついていくのがやっとでした。

 摘まれた茶葉は大きい竹の籠に収められています。1キロのお茶を作るのに新鮮な茶葉が5キロ必要だといわれました。廖さんによると、1日に摘む茶葉は8キロほどで、お茶にすれば約1.6キロになるということです。

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