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「白」と「黒」にこだわる茶人

2010-10-08 16:16:44     cri    

 桂林を経由した僅かな時間を利用して、知り合いに地元の茶人(お茶関係の仕事をする人のこと)を2人紹介してもらいました。お茶の専門店を経営する覃文恵さんと覃子艶さん、どちらも女性です。

 少数民族のチワン族出身の二人は共に30代のようで、親戚関係です。二人ともにこやかで知的な感じでした。お茶の世界に入る前は、玉やマホガニーなどを楽しんでいたという文恵さんは、いまはお茶を楽しんでいる(玩茶)といいます。「お茶は玉やマホガニーと同じように、どちらも大自然からの恵みを存分に蓄えているから好き。お茶は『生きた骨董品』だ。私たちが扱っているのは、黒茶と白茶の2種類だけだが、特に六堡茶みたいな黒茶は、置いているだけで年々味わいが違ってくるので、感心してしまう」と文恵さんが言います。この時、地元の人の口から初めて六堡茶の名前が出てきました。

 もう一人の子艶さんは、元々漢方医学を専攻し医学関係の仕事をしていましたが、薬膳茶にはまり、お茶の効用をもっと一般の人に知ってもらおうとお茶の世界に入ったということ。「最初の頃は、『闘茶』という茶人の交歓会に積極的に参加した。皆が自分のお気に入りのお茶を持ってきて、誰のお茶が一番美味しいか飲み比べをする。しかし、だんだん意見が食い違ってきて喧嘩になることがしばしばだった。そのうち、お茶を好む心は、『和』と『敬』の心を持ち、相手のいうことをゆっくりと聞くということではないのかと思い、『闘茶』へ行かなくなった。逆に、気が合う友人何人かが集まり、美味しいお茶を飲みながらお喋りすることにした。その時は、思いっきり何でも喋ってしまうので、楽しい。それこそお茶がくれた最高のひと時だ」。

 店の名は「知白守黒」、白を知り黒を守るとはどんなことなのでしょう。「もう私たち二人は中年に差しかかっているので、複雑な俗世界のことを『黒』に例え、その中にいながら、『白』という純粋な世界を知りたいという意味を込めて店の名にした」

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