「月を仰いで共に時を刻み、友と過ごす佳節の楽しさ」旧暦の8月15日は中国の伝統的な中秋節の節句です。中華文化の影響を受け、中秋節は東南アジアと東北アジアの国に住んでいる華僑の伝統節句でもあります。各国の風習が違うため、同じ中秋節でもそれぞれの祝い方がありますが。祝い方は違っても、人々の生活への愛情と素敵な未来への憧れを中秋節に託すは同じです。
旧暦の8月15日が近付いてくると、メーカー各社は「月餅商戦」、「おもちゃ商戦」を展開し、ベトナム各地で祝日の雰囲気を盛り上げます。中国の中秋節と違うところはベトナムの中秋節で主役になるのは子どもたちです。色々な味の月餅、美しい飾りちょうちん、さまざまなおもちゃなどが店頭にたくさん置かれ、子どもたちの顔に中秋節への期待が溢れます。今年の中秋節に、首都ハノイの町では月餅を店頭に置いた店が彩られ、「月餅」と書いた赤いちょうちんが店の目立つ場所に掛けられています。
毎年の中秋節にベトナム各地で飾りちょうちんの祭りが行なわれ、飾りちょうちんのデザインを審査し、優勝者が表彰されます。そして、旧暦8月14日、15日に獅子舞が舞うところもあります。ベランダ、庭などで一家団欒、中秋節を過ごすベトナム人もいますし、家族で郊外に行き、月餅、果物とお菓子などを広げ、月見をしながら月餅を食べます。子どもたちは色々なちょうちんを提げて、一緒にはしゃぎまわります。
最近、ベトナム人の生活レベルの向上とともに、中秋節の風習も少しずつ変わりつつあります。家でホームパーティーを開き、歌を歌ったり、踊ったりしている若者もいますし、連れだって外出して月見をしたり、友達同士仲良く過ごしたりします。ベトナムの中秋節は伝統的な一家団欒以外に、新しい過ごし方も加わり、若者の間で人気が高まってきています。(陳博)
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